
こんにちは
本日は根面カリエスについてお話いたします。
根面カリエスとは、歯冠部分ではなく歯根の部分に生じるむし歯のことです。
一般的なむし歯は、口腔内に露出している歯冠部に生じるものですが、根面カリエスは、本来歯肉に守られているはずの歯根部に生じます。つまり、歯根が露出しているケースで発症するのが根面カリエスといえます。
歯冠部分は「エナメル質」と呼ばれる酸に溶けにくい硬い組織で覆われているのに対し、歯の根の部分はエナメル質に覆われておらず、「象牙質」と呼ばれる酸に弱い組織が露出してしまっているため、むし歯になりやすく進行も早い傾向があります。
根面カリエスの注意が必要な人は
・歯周病が進行している人
歯周病で歯肉がさがり、歯根が剥き出しになり根面のむし歯にかかりやすくなります。
・間違った磨き方をしている人
強い力で歯磨きをしてしまうと歯肉を傷つけてしまい歯肉が下がってしまうことがあります。歯磨きを頑張っていても歯茎が下がってしまったらもったいないので優しい力で磨きましょう。
・歯ぎしり・食いしばりの癖がある 人
歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、いつのまにか歯や歯を支える骨にダメージを与えてしまいます。そのため、歯を支える骨の吸収や歯肉が下がる原因になります。歯ぎしりの癖がある人は寝る時にマウスピースを装着するなどの対策が必要です。
・加齢で歯肉が下がってきている人
年齢を重ねるとともに徐々に歯を支えている骨が痩せてきてしまいます。そして、それに伴い歯肉も衰え下がってきてしまいます。
このように、根面カリエスは歯根面が露出した大人に発症しやすいむし歯ですので、加齢や歯周病によって歯肉が下がっている人は要注意です。
根面カリエスを予防するのに有用なのがフッ素です。フッ素は、歯の再石灰化を促すため根面カリエスの予防には最適です。
毎日使用する歯磨き剤をフッ素入りのものにしたり、歯科医院でのフッ化物塗布を受けたりすることで、根面の歯質を強くしましょう。
おすすめの歯磨き剤などもありますので気になることがありましたら、お気軽にお声掛けください。
本日は根面カリエスについてお話させていただきました。
少しでも参考になれば幸いです。
神保町ミセ歯科•矯正歯科
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目4 神保町1-4ビル 2F
東京メトロ半蔵門線神保町駅A5出口 徒歩1分
都営地下鉄三田線A5出口 徒歩1分
都営地下鉄新宿線A5出口 徒歩1分
