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矯正歯科治療(歯列矯正)で後悔しないために知っておくべきこと5選!

矯正歯科治療(歯列矯正)で後悔しないために知っておくべきこと5選!

私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。

患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、あらゆる治療の選択肢をご提案し、心から納得していただける治療法をお選びいただけます。神保町ミセ歯科・矯正歯科は、患者様との信頼関係を大切に築きながら、ドクター・スタッフともに一丸となって、あなたの健康を末長く支えてまいります。

矯正歯科治療(歯列矯正)で後悔しないために知っておくべきこと5選!

矯正歯科治療は歯並びや噛み合わせを整えるために行う治療ですが、なかには治療を受けて後悔してしまう方もいます。
高い治療費を払い、長期間取り組んだ治療で後悔したくないものです。

本記事では、満足のいく矯正歯科治療にするためのポイントを紹介します。
矯正歯科治療で後悔する理由と一緒に解説していますので「矯正歯科治療をやらなきゃよかった」なんてことにならないよう、治療を受ける前に確認しておきましょう。

    そもそもマウスピース矯正とは

    そもそもマウスピース矯正による部分矯正ってなに?

    マウスピース矯正とは、透明のマウスピースを1日に定められた時間装着し、て歯に矯正力を加える治療法です。
    1〜2週間に一度の頻度で新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯並びを整えていきます。
    従来の矯正歯科治療とは異なり、矯正装置が目立ちにくく、矯正歯科治療中であることを気付かれにくいため人気の治療法です。

    ただし、マウスピース矯正にもメリットとデメリットがあります。
    マウスピース矯正のデメリットを理解せずに、装置の見た目だけで治療を受けると後悔してしまうことになるでしょう。

    以下で、マウスピース矯正のメリットとデメリットをまとめていますので、マウスピース矯正を検討されている方は確認しておきましょう。

    【マウスピース矯正のメリット・デメリット】

    メリット デメリット
    装置が目立ちにくい 装置の装着時間を守らなければならない
    装置の着脱が可能 飲食の度に装置を外さなければならない
    矯正歯科治療中の痛みや違和感が少ない 治療可能な症例が限られている
    金属アレルギーの心配が不要
    POINT

    当院は世界的にシェア率の高いマウスピース矯正「インビザライン治療」に対応しています。
    軽度の歯並びの乱れから複雑な歯並びの乱れまで対応できるよう、複数の治療プランを用意しております。
    多くの方が安心して矯正歯科治療を受けられるよう、日本矯正歯科学会の認定医による無料相談も実施中です。
    マウスピース矯正を検討されている方はお気軽に当院までご相談ください。

    マウスピース矯正で後悔する理由5選

    マウスピース矯正で部分矯正は可能?

    「マウスピース矯正をしなければよかった」という意見を聞いたことがある方もいるでしょう。
    マウスピース矯正は、治療期間中の見た目を気にする必要がなく、必要に応じて装置を取り外せるため、前向きな気持ちで治療を始める方が多いといえます。

    しかし、マウスピース矯正を継続するにあたって「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう方もいます。なかには、治療を中断してしまう方もいるほどです。
    このように後悔せず、最後まで前向きな気持ちで矯正歯科治療に取り組むためには、あらかじめマウスピース矯正の特徴やデメリットも十分に理解しておく必要があります。
    ここでは、マウスピース矯正を受けて後悔する理由について解説します。

     

    マウスピース矯正で後悔する理由①管理や手入れが面倒

    矯正装置の取り外しが可能なマウスピース矯正は、患者様自身で矯正装置の管理や手入れを行わなければなりません。
    1日20時間以上マウスピースを装着する管理や、マウスピースの手入れ・保管方法が面倒に感じてしまう方もいます。
    しかし、装着時間が不足すると十分な矯正力が歯に加わらないため、計画通りに治療を進められなかったり、手入れを怠ると虫歯や歯周病の原因となったりします。

    きれいで健康な歯並びを目指すためにも、マウスピースの管理や手入れは欠かせません。
    治療を開始する前に、1日20時間以上の装着が可能か、マウスピースを清潔に保管できるかよく考えてみましょう。

    マウスピース矯正で後悔する理由②矯正歯科治療中に虫歯になってしまった

    矯正歯科治療中に虫歯になってしまい、後悔するケースは多くあります。
    これは、矯正歯科治療の種類を問わず、マウスピース矯正でもワイヤー矯正でも当てはまる項目です。

    マウスピース矯正は、装置の取り外しができるため、歯磨きを行いやすく、虫歯になりにくいという認識をお持ちの方も多いでしょう。
    装置が固定式であるワイヤー矯正に比べて歯磨きは行いやすいですが、ケアを怠ることで虫歯になるリスクは十分にあります。
    そのため、マウスピース矯正であってもワイヤー矯正であってもていねいな口腔ケアは欠かせません。

    マウスピース矯正は、歯磨きは行いやすいですが、長時間マウスピースを装着するために口の中が乾燥しやすい特徴があります。
    口の中が乾燥すると細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病に罹るリスクが高まります。
    虫歯や歯周病を予防するためにも、こまめな水分補給やうがいをするなどの工夫をしましょう。

    マウスピース矯正で後悔する理由③治療期間が長引いた

    マウスピースの装着時間が不足していたり、治療途中で虫歯になったりすることで治療期間が長引くケースもあります。
    治療期間が長引くと治療に対するモチベーションが下がりやすくなってしまいます。

    治療計画通りに進めるためには、歯科医師の指示通りに治療を受けなければなりません。
    マウスピースの装着時間を守れるか不安な方は、スマホのタイマーやアプリを活用するのもおすすめです。

    マウスピース矯正で後悔する理由④思っていた治療結果にならなかった

    マウスピース矯正の治療を受けて「思っていた治療結果にならなかった」という意見もあります。
    この原因は歯科医師の指示通りに治療を進めていなかった、もしくは歯科医師の治療計画が不適切であったことが考えられます。

    マウスピースの装着時間を守れていないと計画通りに歯を動かすことができないため、想定外の治療結果につながってしまうことがあります。
    そのほかにも、マウスピースが浮いているなど、正しく装着できていないことで、適切な矯正力が加わらないことも考えられます。

    また、マウスピース矯正はどの歯科医院で受けても治療結果は同じと思われがちですが、そんなことはありません。
    歯科医師の診断や治療計画の立案によって治療結果は大きく左右されます。

    そのため、理想通りの治療結果を得るためには、歯科医師の治療実績や、知識・技術も重要な要素となります。
    マウスピース矯正の歯科医院選びは非常に重要な項目となりますので、口コミや治療実績などを調べ、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けましょう。

    マウスピース矯正で後悔する理由⑤後戻りしてしまった

    矯正歯科治療が終わっても、歯並びを定着させて後戻りを起こさないようにするために、保定期間が必要です。
    保定期間中は「リテーナー」と呼ばれる保定装置を使用しなければなりません。
    この保定装置を適切に使用していなければ、歯は元の位置に戻ろうとするため、再度歯並びが乱れてしまいます。この歯並びの乱れを「後戻り」といいます。

    後戻りを起こした場合は、再度矯正歯科治療が必要になることもあります。
    きれいに整えた歯並びが再び乱れることのないよう、保定装置の使用を徹底しましょう。

    矯正歯科治療(歯列矯正)で後悔しないために知っておくべきこと、気をつけること!

    マウスピース矯正で後悔しやすいポイントについて紹介しましたが、マウスピース矯正だけでなくワイヤー矯正であっても後悔しないために気を付けたい点を紹介します。

    1. カウンセリング時に希望や要望を伝える 矯正歯科治療を始める前のカウンセリング時に、歯並びの気になる点や改善したい場所、理想の仕上がりなどの希望や要望は詳しく歯科医師に伝えるようにしてください。
      患者様と歯科医師で治療のゴールにズレがあると、思い描いていた治療結果にならない可能性が高まります。
      治療計画などの説明を受け、分からないことや不安なことはそのままにせず、相談しておくことが大切です。
    2. 治療リスクについて把握しておく 矯正歯科治療は、歯の根っこが短くなる歯根吸収や、歯茎が痩せてしまう歯肉退縮などのリスクを伴います。歯が動くことによって痛みや違和感が生じることも多くあります。
      これらは矯正歯科治療を受ける際に、歯科医師から十分な説明があるはずです。
      治療中のトラブルを回避するためにもリスクについて十分に確認しておきましょう。
    3. 歯科医院選びを慎重に行う 矯正歯科治療は一般歯科治療と異なり、治療期間が数ヶ月〜数年単位と長期にわたる治療です。
      そのため、歯科医師とのコミュニケーションも大事になります。

      いくら治療実績が豊富な歯科医師であっても、大事なことを相談できる雰囲気でなければ、患者様は不安を抱えたまま治療を受けなければなりません。
      矯正歯科治療を始める前の矯正相談で、歯科医師の人柄を確認しておくことも大事でしょう。

      そして、理想通りの治療結果を得るためには、費用だけで歯科医院を選ばないほうがよいでしょう。
      特にマウスピース矯正は、矯正歯科治療に対する知識が十分でない歯科医師でも導入しやすい治療です。口コミやHPで治療実績などを確認し、信頼できる歯科医師のもとで治療を受けるようにしましょう。
    4. 歯列矯正中の口腔ケアを徹底する きれいに歯並びを整えても、虫歯や歯周病に罹ってしまうと意味がありません。
      きれいな歯並びとともに健康な歯を維持するよう口腔ケアを徹底しましょう。

      矯正歯科治療で歯並びが整うのと同時に、お口に対する意識が向上する方がほとんどです。矯正歯科治療を始める前よりもていねいに口腔ケアを行うようになった方が多いでしょう。
      ていねいなケアを継続することで将来にわたってお口の健康をキープできるようになります。
    5. メンテナンスを受ける 矯正歯科治療が終了した後も定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。
      メンテナンスでは歯並びや噛み合わせに問題がないか確認をしたり、歯のクリーニングを行ったりします。
      万が一、後戻りを起こしていても早期に発見できれば大掛かりな治療をせずに済むことが大半です。
      きれいに整えた歯並びや噛み合わせを維持するためにも、定期的にメンテナンスを受けるようにしましょう。

    当院の矯正歯科治療の特徴

    当院は患者様の不安を解消した状態で矯正歯科治療を受けていただくために、初回相談を無料で実施しております。
    歯並びのお悩みや、治療方法、費用、治療期間など気になることはお気軽にご相談ください。

    日本矯正歯科学会認定医である歯科医師が矯正歯科治療を担当し、一人ひとりに適した治療計画をご提案して、ていねいに説明します。
    無理に治療を進めることはありません。患者様に十分に納得していただいてから治療をスタートしますので、少しでも気になることがありましたら、まずは無料で実施している初回相談をご予約ください。

    まとめ

    「矯正歯科治療をやらなきゃよかった」という意見を聞いたり、ネット上で見かけたりすることがあります。
    このような意見を耳にすることで、矯正歯科治療に対して不安な気持ちを抱いてしまう方もいることでしょう。
    矯正歯科治療で後悔する理由はさまざまですが、「思っていた治療結果にならなかった」「途中で虫歯ができてしまった」「治療期間が長引いた」というものが多くあります。
    しかし、これらは事前に対策しておくことで、回避できるポイントでもあります。
    特にマウスピース矯正はメリットばかりに目がいきがちで、デメリットを把握しないまま治療をスタートし、後悔される方がいます。本記事ではマウスピース矯正のメリット・デメリットと、後悔しやすい理由について詳しく解説しています。

    矯正歯科治療を始めようか検討されている方は、後悔しないためにこの記事を読んでご参考にしてください。

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    日付:  カテゴリ:矯正歯科

    あなたにおすすめの矯正歯科治療は?

    私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。

    患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、あらゆる治療の選択肢をご提案し、心から納得していただける治療法をお選びいただけます。神保町ミセ歯科・矯正歯科は、患者様との信頼関係を大切に築きながら、ドクター・スタッフともに一丸となって、あなたの健康を末長く支えてまいります。

    あなたにおすすめの矯正歯科治療は?

    矯正歯科治療を検討されている方のなかには、治療法の選択で悩まれている方も多いでしょう。
    矯正歯科治療法は複数種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

    本記事では、矯正歯科治療の種類別の特徴やメリット・デメリット、料金について説明します。
    それぞれの治療法を詳しく理解することで、ご自身に合った治療法を選択しやすくなるため、ぜひご参考にしてください。

      矯正歯科治療の種類

      矯正歯科治療の種類

      矯正歯科治療の種類を大きく分類すると、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つに分けられますが、ワイヤー矯正は装置を接着する場所によって、表側ワイヤー矯正・裏側ワイヤー矯正・ハーフリンガル矯正の3つに分けられます。

      ここでは矯正歯科治療の種類についてより詳しく紹介するために、以下の4つの治療法に分けて説明します。

      1. 表側ワイヤー矯正
      2. 裏側ワイヤー矯正
      3. ハーフリンガル矯正
      4. マウスピース矯正

      表側ワイヤー矯正

      表側ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を接着し、その上からワイヤーを通して矯正力を調整する治療法です。
      昔から用いられてきた矯正歯科治療で、最も一般的な治療法といえます。

      矯正装置が目立ちやすい特徴がありますが、マウスピース矯正では対応できないような複雑な症例の治療も可能です。
      また、装置は固定式であるため、ご自身で装置を装着しなくても確実に治療を進められます。

      こんな方におすすめ

      表側ワイヤー矯正が適しているのは、以下のような方です。

      • 確実に治療を進めたい方
      • 装置の見た目を気にしない方
      • 自分で装置の管理をする自信がない方
      • 複雑な歯並びの方
      • 抜歯が必要な症例の方
       

      メリット

      表側ワイヤー矯正の主なメリットは以下の5つです。

      • 他のワイヤー矯正に比べて費用を抑えられる
      • 他のワイヤー矯正に比べて口腔ケアを行いやすい
      • 治療実績が豊富
      • 幅広い症例に対応可能
      • 目立ちにくい装置の選択も可能

      表側ワイヤー矯正は、他のワイヤー矯正より費用を抑えられます。ワイヤー矯正のなかでも表側ワイヤー矯正はスタンダードな治療法であるため、裏側矯正やハーフリンガル矯正のような高額な治療費にはなりません。
      ただし、装置の見た目に配慮して、目立ちにくい透明のブラケットや白いワイヤーを選択した場合は、追加費用が発生します。

      また、歯の表側に矯正装置が接着していることから、歯ブラシが当てやすく、口腔ケアを行いやすい特徴もあります。
      そのほかにも、昔から用いられてきた矯正治療法であるため、治療実績が豊富で、不安に感じることなく治療を受けられるでしょう。
      マウスピース矯正よりも適応症例の幅が広いため、多くの方に対応できる治療法です。

      デメリット

      表側ワイヤー矯正の主なデメリットは以下の4つです。

      • 装置が目立ちやすい
      • 繊維質の多い食べ物が挟まりやすい
      • 丁寧な歯磨きが必要
      • 金属アレルギーの心配がある

      表側ワイヤー矯正の1番のデメリットは矯正装置が目立ちやすい点です。
      ただし、透明のブラケットや白いワイヤーを選択することで見た目に配慮した治療も可能です。

      そのほかにも、ブラケット周りは食べかすなどの汚れが付着しやすいため、よりていねいな歯磨きが必要になるでしょう。
      特に、繊維質の多い食べ物が矯正装置に引っかかりやすいため、注意しましょう。

      そして、表側ワイヤー矯正は金属の装置を使用するため、金属アレルギーを発症する恐れがあります。
      金属アレルギーが心配な方は、セラミックブラケットやニッケルフリーワイヤーなどを選択する方法もありますが、追加費用が発生するため治療費が高額になりやすいでしょう。

      料金

      当院の表側ワイヤー矯正の費用は以下の通りです。

      検査代 38,500円
      CT・セファロ代 5,500円
      表側ワイヤー矯正 836,000円

      裏側ワイヤー矯正

      裏側ワイヤー矯正とは、歯の裏側に矯正装置を接着する治療法です。
      矯正装置が正面からは見えにくいため、治療中の見た目を気にする必要がありません。

      ただし、歯の裏側は複雑な形状をしていることから、治療の難易度が高くなります。
      歯科医師の技術や専門的な知識が必要になるため、治療費が高額になりやすく、裏側ワイヤー矯正に対応している歯科医院は限られています。

      こんな方におすすめ

      裏側ワイヤー矯正が適しているのは、以下のような方です。

      • ワイヤー矯正で装置が目立ちにくい治療を希望される方
      • ていねいに口腔ケアを行える方
      • スポーツをしている方
      • 出っ歯の方

      メリット

      裏側ワイヤー矯正の主なメリットは以下の2つです。

      • 矯正装置が目立ちにくい
      • 内側に力をかけるのが得意

      裏側ワイヤー矯正は、表側から矯正装置が見えづらいため、矯正治療中の見た目が気になりません。
      「ワイヤー矯正を受けたいけど、装置の見た目が気になる」という方に適しているでしょう。

      また、裏側ワイヤー矯正は、矯正装置を歯の裏側に接着するため、表側ワイヤー矯正よりもワイヤーを通すアーチが狭くなります。
      その分、ワイヤーも短くなるため、強い矯正力がかかりやすい特徴があります。
      歯を内側に引っ込める動きを得意とするため、出っ歯や受け口などの症例に適しています。

      デメリット

      裏側ワイヤー矯正の主なデメリットは以下の3つです。

      • 治療費が高額になりやすい
      • 慣れるまで強い違和感がある
      • 舌が傷つきやすい

      裏側ワイヤー矯正は、他のワイヤー矯正と比べて高度な治療技術を要する治療です。
      そのため、治療費も高額になりやすい傾向にあります。

      また、歯の裏側全体に矯正装置を接着しているため、舌が当たりやすく、慣れるまでは強い違和感があります。
      うまく発音できないこともあるでしょう。
      装置に舌が当たることで傷がついたり、口内炎を発症したりすることもあります。

      料金

      当院の裏側ワイヤー矯正は、上顎のみとなります。
      上下の裏側ワイヤー矯正には対応しておりません。

      検査代 38,500円
      CT・セファロ代 5,500円
      表側ワイヤー矯正 836,000円

      ハーフリンガル矯正

      ハーフリンガル矯正とは、矯正装置が目立ちやすい上顎は歯の裏側に装置を接着し、矯正装置が目立ちにくい下顎は歯の表側に装置を接着する治療法です。
      ワイヤー矯正で装置の見た目に配慮しながらも、裏側ワイヤー矯正より費用を抑えられる点が特徴です。

      こんな方におすすめ

      ハーフリンガル矯正が適しているのは以下のような方です。

      • 矯正装置の見た目が気になる方
      • 費用を抑えたい方
      • ていねいな口腔ケアを行える方

      メリット

      ハーフリンガル矯正の主なメリットは以下の2つです。

      • 費用を抑えて矯正装置が目立ちにくい治療が可能
      • 表側ワイヤー矯正と裏側ワイヤー矯正のどちらのメリットも得られる

      ハーフリンガル矯正は、矯正装置が目立ちやすい上顎のみ歯の裏側に接着するため、見た目に配慮した治療が可能です。
      下顎は表側ワイヤー矯正となるため、上下とも裏側ワイヤー矯正をするよりも費用を抑えられます。

      また、表側ワイヤー矯正と裏側ワイヤー矯正のどちらの利点も得られる点が大きなメリットでしょう。
      裏側ワイヤー矯正よりは違和感も少ないため、少しでも違和感を抑えたい方におすすめな治療法です。

      デメリット

      ハーフリンガル矯正の主なデメリットは以下の2つです。

      • 慣れるまで違和感がある
      • 舌が傷つきやすい

      ハーフリンガル矯正は裏側ワイヤー矯正よりも違和感が少ないですが、矯正装置に慣れるまでは違和感を伴います。
      矯正装置が舌に当たることで傷がつくこともあります。
      ただし、ハーフリンガル矯正は上顎のみ裏側に矯正装置を接着するため、裏側ワイヤー矯正と比べると、舌が傷つきやすいリスクを軽減できます。

      料金

      当院のハーフリンガル矯正の費用は以下の通りです。

      検査代 38,500円
      CT・セファロ代 ハーフリンガル矯正
      表側ワイヤー矯正 1,100,000円

      マウスピース矯正

      マウスピース矯正とは、透明のマウスピースを1日に20時間以上装着することで歯に矯正力を加え、少しずつ歯を動かす治療法です。
      矯正装置が目立ちにくいため、矯正歯科治療中であることを気付かれにくく、治療期間中の見た目を気にする必要もありません。
      矯正装置を患者様自身で取り外しができるため、便利な反面、注意すべき点もあります。

      こんな方におすすめ

      マウスピース矯正が適しているのは以下のような方です。

      • 周りにバレずに矯正歯科治療を受けたい方
      • 矯正装置の見た目が気になる方
      • 歯磨きが十分にできるか心配な方
      • 違和感や痛みが少ない治療法を希望される方

      メリット

      マウスピース矯正の主なメリットは以下の3つです。

      • 矯正装置が目立ちにくい
      • 普段通りの歯磨きができる
      • 違和感や痛みが少ない

      マウスピース矯正は透明のマウスピースを使用するため、矯正装置が目立ちにくく、治療期間中の見た目を気にされる方におすすめです。
      また、マウスピースは患者様自身で着脱が可能であるため、普段通りの歯磨きができます。
      マウスピースも丸ごと洗浄できるため、清潔に保ちやすい特徴があります。

      そして、マウスピース矯正で使用するマウスピースの厚さはわずか0.5mm程度であり、装着しても違和感が少ないといえるでしょう。
      1〜2週間に1度の頻度で新しいマウスピースに交換するため、歯に加わる矯正力も少しずつであり、ワイヤー矯正よりも痛みが少ない治療法です。

      デメリット

      マウスピース矯正の主なデメリットは以下の3つです。

      • 1日20時間以上マウスピースを装着しなければならない
      • マウスピースを破損・紛失しないよう気を付ける必要がある
      • 飲食時はマウスピースを外さなければならない

      マウスピース矯正は、1日に20時間以上マウスピースを装着することを前提として治療計画を立案します。
      そのため、マウスピースの装着時間が不足していると、十分な矯正力が加わらず計画通りに歯を動かせない恐れがあります。

      また、矯正装置の着脱ができて便利な一面もありますが、装置を破損・紛失しないよう患者様自身で管理しなければなりません。
      マウスピースを装着したままの飲食は、装置の破損・変形につながります。マウスピースに食べかすなどの汚れが付着して、虫歯や歯周病の原因にもなります。
      飲食時はマウスピースを外し、歯磨きとマウスピースの洗浄を行ってからマウスピースを再度装着するようにしましょう。

      料金

      当院のマウスピース矯正の費用は以下の通りです。

      検査代 38,500円
      CT・セファロ代 5,500円
      インビザライン矯正(広範囲・包括的) 990,000円
      (コンプリ)
      インビザライン矯正(中等度) 770,000円
      (モデ26枚 両顎)
      612,000円
      (モデ26枚 片顎)
      インビザライン矯正(軽度・部分矯正) 640,000円
      (ライト14枚 両顎)
      495,000円
      (ライト26枚 片顎)
      インビザライン矯正(後戻り・部分矯正) 385,000円
      (エクス7枚 両顎)
      300,000円
      (エクス7枚 片顎)

      自分に合った矯正歯科治療を選ぼう!矯正歯科治療選びのポイント!

      自分に合った矯正歯科治療を選ぼう!矯正歯科治療選びのポイント!

      矯正歯科治療方法は複数あるため、治療選びに悩まれる方は多いでしょう。 治療選びで迷われている方は以下のポイントを参考にしてください。

      ポイント①装置の見た目

      一般歯科治療とは異なり、矯正歯科治療は治療期間が数ヶ月〜数年と長期にわたります。
      そのため矯正装置の見た目を気にされる方は少なくありません。
      装置の見た目を重視される方は、マウスピース矯正か裏側ワイヤー矯正がおすすめです。

      ポイント②費用

      矯正歯科治療にかかる費用は、矯正装置によっても大きく異なります。
      表側ワイヤー矯正とマウスピース矯正はそれほど大差がありませんが、ハーフリンガル矯正や裏側ワイヤー矯正は治療の難易度が高まるため、治療費が高額になりやすいといえます。

      ポイント③適応症例

      装置の見た目からマウスピース矯正を希望される方は多くいらっしゃいますが、マウスピース矯正では治療が難しい症例もあります。
      一方で、ワイヤー矯正は幅広い症例に対応が可能であるため、マウスピース矯正を希望していてもワイヤー矯正を勧められることも少なくありません。

      ポイント④装置の着脱の可否

      ワイヤー矯正は装置が固定式であるのに対し、マウスピース矯正は患者様ご自身で装置の着脱が可能です。
      必要に応じて装置を外せたり、口腔ケアを行いやすかったりとメリットもありますが、装置の紛失の恐れや、適切に装着できていないことからスムーズに治療を進められないというデメリットもあります。

      ポイント⑤装置の管理

      ワイヤー矯正の場合は、矯正装置が固定式であるため、患者様自身で装置の管理をしなくても矯正治療を進められます。
      一方で、マウスピース矯正の場合は、患者様自身で矯正装置の装着時間を管理しなくてはなりません。
      装着時間が不十分だと、治療期間が長引いたり思っていた治療結果にならなかったりする可能性があります。

      当院の矯正歯科治療の特徴

      当院の矯正歯科治療は、マウスピース矯正、表側ワイヤー矯正、ハーフリンガル矯正と複数の治療プランを用意しています。
      患者様のライフスタイルに適した治療法を選択していただけますので、矯正歯科治療に対するご希望やご要望があればお伝えください。

      また、当院は矯正歯科治療の研鑽を積んできた大学病院所属の歯科医師が治療を担当します。
      矯正歯科治療を始める際には、治療計画を詳しく説明し、患者様が不安に感じることがないよう努めております。
      治療法の選択でお悩みの方にも、一人ひとりに適した治療法をご提案しますのでお気軽にご相談ください。

      まとめ

      矯正歯科治療法は複数あるため、それぞれの特徴を把握することが大切です。
      治療法別のメリット・デメリットを理解していれば、ご自身に適した治療法を選択できるようになります。
      ただし、症例によっては希望される治療法で治療ができないケースもあります。
      矯正歯科治療を検討されている方は、まずは歯科医院を受診し、どのような治療法が可能か歯科医師に確認しておくとよいでしょう。

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      マウスピース矯正の治療期間は一般的に3〜4年程度といわれていますが、ご自身の歯並びの程度によって異なります。管理の仕方や歯の状態によっては想定よりも長引くケースもあるため、注意が必要です。

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      マウスピース矯正で部分矯正はできる?

      私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。

      患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、あらゆる治療の選択肢をご提案し、心から納得していただける治療法をお選びいただけます。神保町ミセ歯科・矯正歯科は、患者様との信頼関係を大切に築きながら、ドクター・スタッフともに一丸となって、あなたの健康を末長く支えてまいります。

      「前歯の歯並びが気になる」など部分的な歯並びが気になる方は少なくありません。
      一部の歯並びを整える治療を部分矯正といいますが「装置が目立ちにくいマウスピース矯正で部分矯正がしたい」と希望される方も多いでしょう。

      本記事では、マウスピース矯正による部分矯正について解説しています。
      治療可能な症例や、メリット・デメリットについても説明しています。マウスピース矯正による部分矯正を希望されている方はぜひご参考にしてください。

        そもそもマウスピース矯正による部分矯正ってなに?

        そもそもマウスピース矯正による部分矯正ってなに?

        部分矯正とは、一部の歯並びを整える矯正歯科治療です。
        全体の歯は動かさず、気になる部分のみの歯並びを調整します。
        動かす歯の本数が少なく、複雑な治療を行わないため、治療費を抑えて短期間で完了できる点が特徴です。

        部分矯正はマウスピース矯正でもワイヤー矯正でも対応可能です。
        装置が目立ちにくいのはマウスピース矯正ですが、歯の傾きや角度などの細かな調整は、矯正の力を直接伝えやすいワイヤー矯正のほうが適しているといえるでしょう。

        マウスピース矯正で部分矯正は可能?

        マウスピース矯正で部分矯正は可能?

        マウスピース矯正で部分矯正の治療は可能です。
        ただし、すべての症例で適用できるわけではありません。

        部分矯正とは一部の歯を動かす治療であり、すべての歯を動かせるわけではないため、噛み合わせを大きく変えることができません。
        そのため、治療ができるのは噛み合わせに影響しない症例に限定されます。
        主に、前歯のみを動かす症例がほとんどでしょう。小臼歯までを動かせるマウスピース矯正の部分矯正もありますが、こちらの場合も噛み合わせを大きく変えることはできません。

        「前歯のガタつきが気になる」「前歯だけがすきっ歯になっている」という方は、噛み合わせに問題がなければ部分矯正で治療が可能です。
        全体の噛み合わせまで調整しなければならない症例であれば、部分矯正では対応が難しく、全体矯正が必要になります。

        マウスピース矯正による部分矯正が可能かどうかは症例によって異なります。
        適応可能かどうか、まずは歯科医院で相談してみるとよいでしょう。

         

        マウスピース矯正による部分矯正の方法

        マウスピース矯正による部分矯正の治療法は、一般的なマウスピース矯正と変わりありません。
        透明のマウスピースを1日に20時間以上装着することによって歯に矯正力を加えます。1〜2週間に一度の頻度で新しいマウスピースに交換して少しずつ歯を動かします。

        マウスピース矯正のブランドは多数の種類があるため、ブランドによって治療法が多少異なりますが、部分矯正の場合はマウスピースの枚数が限定されているケースが多いといえます。

        世界的にシェア率が高いマウスピース矯正ブランド「インビザライン」の場合も、治療プランによってマウスピースの枚数が設定されています。部分矯正に特化した治療プラン「インビザラインライト」であればマウスピースの枚数は最大14枚、「インビザラインGO」であればマウスピースの枚数は最大20枚という制限が設けられています。

         

        マウスピース矯正の部分矯正の適応範囲

        マウスピース矯正の部分矯正の適応範囲

        マウスピース矯正で行う部分矯正の適応範囲は、前歯のみ、もしくは前歯を含む小臼歯までとなっています。
        いずれの場合も、噛み合わせに問題がないことが前提となっています。
        噛み合わせに問題がある場合は、部分矯正ではなく、全体矯正で噛み合わせの調整が必要です。

        マウスピース矯正による部分矯正では、どんな歯並びに対応できる?

        マウスピース矯正による部分矯正は、以下のような症例に対応可能です。

        • 軽度の出っ歯
        • 前歯の隙間が気になる
        • 矯正歯科治療後の後戻り

        マウスピース矯正による部分矯正は、複雑な歯並びや噛み合わせを大幅に変更する症例では対応できませんが、軽度の歯並びの乱れであれば治療が可能なケースが多くあります。

        軽度の出っ歯

        軽度の出っ歯であれば、マウスピース矯正の部分矯正で治療できる可能性が高いです。
        出っ歯の場合は、前歯を後ろに下げるためのスペースが必要です。
        重度の出っ歯であれば抜歯をしてスペースを確保することも少なくありません。

        抜歯すれば噛み合わせが大幅に変わるため、部分矯正では対応ができなくなってしまいます。
        そのため、抜歯するなど歯を大きく動かす必要がない、軽度の出っ歯の症例に限られます。

        前歯の隙間が気になる

        前歯のすきっ歯は、マウスピース矯正による部分矯正で治療できる可能性が高い症例です。
        すきっ歯は歯が並ぶスペースは十分にあるため、抜歯の必要がありません。
        また、前歯に限ったすきっ歯であれば噛み合わせが大きく変わることもないため、部分矯正で治療できる可能性が高いといえます。

        矯正歯科治療後の後戻り

        矯正歯科治療を受けた後、保定装置を適切に使用していなかったり、歯並びに影響するような癖があったりすると、後戻りを起こして再び歯並びが乱れてしまいます。
        このような矯正歯科治療後の後戻りも、マウスピース矯正の部分矯正で治療が可能です。

        後戻りは急激に歯並びが乱れるわけではありません。
        少しずつ歯並びが乱れていくため、早期の対策が必要になります。
        後戻りを起こしているにもかかわらず放置してしまうと、部分矯正では対応できず、矯正歯科治療の再治療が必要になる恐れもあります。

        自分の歯並びは部分矯正で治る?
        ご自身の歯並びが部分矯正で治療可能か気になっている方も多いでしょう。部分矯正が可能かどうかは、歯科医師による診断が必要です。
        当院は、日本矯正歯科学会認定医による無料カウンセリングを実施しております。
        治療プランや費用、治療期間など患者様がお悩みの点について詳しくご説明し、治療内容に納得していただいてから治療を開始します。

        部分矯正が可能か気になる方は、まずはお気軽に無料カウンセリングにてご相談ください。

        マウスピース矯正の部分矯正でできない場合

        部分矯正は限られた症例にしか対応できません。
        部分矯正で治療ができない症例は主に以下の4つです。

        • 歯並びの乱れが重度である場合
        • 奥歯の噛み合わせに問題がある場合
        • 抜歯が必要な場合
        • 歯周病である場合

        これらの症例はマウスピース矯正でなくワイヤー矯正であっても、治療が難しいでしょう。

        歯並びの乱れが重度である場合

        歯並びの乱れが重度である場合は、全体の歯並びを調整する必要があるため、部分矯正での治療はできません。
        骨格に問題ある歯並びの乱れの場合は、全体矯正でも対応が難しく、外科処置を併用した矯正歯科治療が必要になることもあります。

        奥歯の噛み合わせに問題がある場合

        部分矯正は前歯もしくは小臼歯までの治療と限定されているため、奥歯の噛み合わせに問題ある症例では対応できません。
        奥歯の噛み合わせに問題がある場合は、全体矯正で歯並びと噛み合わせを調整します。

        抜歯が必要な場合

        抜歯が必要な症例は、抜歯してできたスペース分の歯を動かさなければならないため、歯の移動量が多くなり、噛み合わせが大幅に変わってしまいます。
        そのため、部分矯正では対応できません。

        歯周病である場合

        歯周病に罹っている場合は、矯正歯科治療を行う前に歯周病の治療が必要です。
        適切な治療を行わないまま矯正歯科治療を進めることで、歯や歯周組織に負担がかかり、歯周病が進行してしまう恐れがあります。

        当院は日本歯周病学会認定医である医師による歯周病治療を行っているため、重度の歯周病の方も対応可能です。歯周病治療後、スムーズに矯正歯科治療へ移行することができます。

        マウスピース矯正による部分矯正のメリット・デメリット

        マウスピース矯正による部分矯正のメリット・デメリット

        マウスピース矯正による部分矯正の治療を受ける前に確認しておきたいのが、メリットとデメリットです。
        後から「こんなはずじゃなかった」「治療前に知っておきたかった」と後悔しないためにも、治療を検討されている方はメリットとデメリットの両方を把握しておいたほうがよいでしょう。

        メリット

        マウスピース矯正による部分矯正の主なメリットは以下の4つです。

        • 装置が目立ちにくい
        • 違和感や痛みが少ない
        • 口腔ケアを行いやすい
        • 金属アレルギーの心配がない

        マウスピース矯正の装置の見た目や、着脱できる便利さに惹かれている方が多いでしょう。
        マウスピース矯正はワイヤー矯正にはないメリットがいくつかあります。
        それぞれのメリットについて詳しく解説します。

        メリット1:装置が目立ちにくい

        マウスピース矯正は、透明のマウスピースを使用するため、装置が目立ちにくい特徴があります。
        矯正歯科治療は一般的な歯科治療とは違い、数ヶ月〜数年単位で治療を行うため、治療期間中の口元の見た目を気にされる方は少なくありません。

        マウスピース矯正であれば装置が目立ちにくいため、矯正歯科治療中であることを気付かれにくいでしょう。
        周りの目が気になる方におすすめの矯正歯科治療法です。

        メリット2:違和感や痛みが少ない

        マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて装置の違和感や矯正歯科治療中の痛みが少ない特徴があります。
        ワイヤー矯正は歯の表面に装置を接着するため凹凸ができて唇や舌に当たりやすく違和感が生じやすいですが、マウスピース矯正で使用するマウスピースは0.5mm程度の厚みであるため、極めて違和感は少ないでしょう。

        また、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も歯が動くことによる痛みはあります。
        ただし、ワイヤー矯正の場合は月に一度の調整で強い矯正力がかかるため、調整直後に締め付けられるような痛みが出やすい特徴があります。
        一方で、マウスピース矯正の場合は1〜2週間に一度のペースで新しいマウスピースに交換して、少しずつ矯正力を加えます。一度に強い矯正力がかからないため、痛みが少ないといわれています。

        メリット3:口腔ケアを行いやすい

        マウスピース矯正は装置の着脱が可能であるため、普段通りの歯磨きが行えます。
        歯間ブラシやフロスなどの補助清掃用具も使用しやすいため、ご自身で十分な口腔ケアが可能です。
        一方で、ワイヤー矯正の場合は装置が固定式で歯の表面に接着されているため、歯ブラシの当て方に工夫が必要です。

        また、マウスピース矯正の場合は、マウスピースも丸ごと洗浄できるため、清潔に保ちやすい特徴があります。

        メリット4:金属アレルギーの心配がない

        プラスチック製のマウスピースを装着するマウスピース矯正は、金属を使用しないため、金属アレルギーの心配が不要です。
        ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に接着するブラケットと呼ばれる装置や、ワイヤーに金属を使用します。
        金属を使用しない装置を選択することも可能ですが、追加費用が発生するため、高額な治療費になりやすい傾向にあります。

        金属アレルギーが心配な方は、追加費用がなく金属を使用しないマウスピース矯正のほうが適しているでしょう。

        デメリット

        多くのメリットがあるマウスピース矯正ですが、デメリットも存在します。
        マウスピース矯正による部分矯正の主なデメリットは以下の3つです。

        • 適応症例が限られている
        • 装置の管理が必要
        • 装着時間を守らなければならない

        マウスピース矯正は装置の着脱ができるため便利な点もありますが、適切な管理が必要になります。
        この装置の管理が面倒に感じる方も少なくありません。
        そのほかにも、ワイヤー矯正にはないデメリットもありますので、確認しておきましょう。

        デメリット1:適応症例が限られている

        部分矯正は適応症例が限られており、すべての症例に対応できるわけではありません。
        さらに、マウスピース矯正は歯の移動距離が大きい症例や、歯が捻れている症例などの治療が得意ではありません。
        マウスピース矯正による部分矯正は限られた症例でしか対応できないため、まずは歯科医師に部分矯正の治療が可能か確認してみましょう。

        デメリット2:装置の管理が必要

        マウスピース矯正は装置の着脱が可能ですが、装置の洗浄や保管などの管理を患者様自身が行わなければなりません。

        特に気をつけたいのが、飲食をする際、装置が破損しないよう装置を外す必要がある点です。
        飲食後は歯磨きと装置の洗浄を行ってから、再び装置を装着します。このような管理を怠ると、虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうため、注意が必要です。

        デメリット3:装着時間を守らなければならない

        マウスピース矯正では、1日20時間以上マウスピースを装着しなければ十分な矯正力を歯に加えることができません。
        装着時間が不足していると、治療計画通りに歯を動かすことができないため、治療期間が長引いたり思っていた治療結果にならなかったりする可能性もあります。

        マウスピースの装着時間を守ることができない方は、マウスピース矯正よりも、装置が固定式であるワイヤー矯正のほうが適しているでしょう。

        マウスピース矯正による部分矯正と全体矯正の違い

        マウスピース矯正の部分矯正と全体矯正の主な違いは以下の3つです。

        • 歯を動かせる範囲
        • 治療期間
        • 費用

        部分矯正は前歯もしくは小臼歯までと動かせる歯が限定的であるのに対し、全体矯正はすべての歯を動かすことができます。
        部分矯正は動かせる歯が限定されているため、噛み合わせが変わってしまうような症例では適応できません。

        また、治療期間も矯正歯科治療にかかる費用も異なります。
        全体矯正はすべての歯を動かすため治療期間が長引き、費用も高くなる傾向にあります。
        一方で、部分矯正の場合は、一部だけの歯並びを整える治療であるため治療期間も短く、全体矯正より費用を抑えられます。


        マウスピース矯正 ワイヤー矯正
        痛みの強さ 軽〜中度 中〜強度
        痛みの感覚 ・違和感
        ・圧迫感
        ・窮屈
        ・締め付けるような痛み
        痛みのある期間 マウスピース交換直後数日間 矯正器具の調整後数日間
        痛みやすいとき 装着中 ・歯を噛み合わせるとき
        ・強く噛むとき
        痛みの原因 ・マウスピースによる矯正力
        ・粘膜への刺激
        ・ワイヤーによる強い矯正力
        ・ブラケットによる刺激

        まとめ

        部分的に歯並びの乱れが気になる方は、部分矯正での治療を検討されているでしょう。
        矯正装置が目立ちにくいマウスピース矯正も部分矯正の治療が可能です。

        ただし、部分矯正で治療ができるのは、軽度の歯並びの乱れであり、噛み合わせに問題がない症例に限られます。
        誰もが部分矯正で歯並びを整えられるわけではありません。
        部分矯正での治療を検討されている方は、まずはご自身が部分矯正で治療が可能か、歯科医師に相談してみましょう。

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        日付:  カテゴリ:矯正歯科

        当院の施設基準について

        歯科初診料の注1に規定する基準

        歯科外来診療における院内感染防止対策に十分な体制の整備、十分な機器を有し、研修を受けた常勤の歯科医師およびスタッフが在籍しています。

        CAD/CAM冠及びCAD/CAMインレー

        CAD/CAMとよばれるコンピューター支援設計・製造ユニットを用いて作製される冠(歯の全てを覆うかぶせ物)やインレー(歯の一部を覆うかぶせ物)を用いて治療を行なっています。

        クラウン•ブリッジの維持管理

        当院で装着した冠(歯の全てを覆うかぶせ物)やブリッジについて、2年間の維持管理を行っています。

        歯科外来診療医療安全対策加算 1

        偶発症に対する緊急時の対応、医療事故対策等の医療安全対策に取組んでおります。

        緊急時の医療連携先

        医療機関 東京科学大学病院
        電話番号 03-3813-6111
        住所 〒113-8510
        東京都文京区湯島1丁目5−45
        医療機関 日本大学歯学部附属歯科病院
        電話番号 03-3219-8080
        住所 〒101-8310
        東京都千代田区神田駿河台1丁目8−13

        歯科外来診療感染対策 1

        当院では、院内感染対策管理者を配置しており、院内感染防止対策について十分な体制を整備しています。

        歯科治療時医療管理

        患者様の歯科治療にあたり、医科の主治医や病院と連携し、モニタリング等、全身的な管理体制を取ることができます。

        歯根端切除手術の注3(根切顕微)

        根管治療の完治が難しい場合は抜歯の選択肢があります。その場合抜歯せずに歯を残す治療法が手術用顕微鏡を用いた歯根端切除手術を行えます。

        手術時歯根面レーザー応用加算

        歯肉剥離掻爬手術または歯周組織再生誘導手術において、歯根面の歯石除去を行うことができるレーザー機器を用いた治療を行います。

        手術用顕微鏡加算(手顕微加)顕微鏡

        当院ではCTと手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を使った根管治療を行います。

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        歯周病が口臭の原因に ?臭いの原因や症状、治療方法を専門家が解説

        私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。

        患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、あらゆる治療の選択肢をご提案し、心から納得していただける治療法をお選びいただけます。神保町ミセ歯科・矯正歯科は、患者様との信頼関係を大切に築きながら、ドクター・スタッフともに一丸となって、あなたの健康を末長く支えてまいります。

        「最近、口臭が気になる」「家族から口が臭いと言われた」など、口の臭いに関するお悩みはありませんか?もしかすると、それは歯周病のせいかもしれません。歯周病が進行すると、腐ったタマネギや卵、生ゴミのような悪臭が発生し、口臭が強くなることがあります。
        本記事では、歯周病による口臭の特徴や原因、セルフチェック方法、改善・予防法について解説します。また、歯周病以外の口臭の原因についても紹介するので、口臭に悩む方はぜひ参考にしてください。

          歯周病の”におい”はどんな”におい”なの?

          口臭の原因には、に んにくなど食べ物によるものの他、歯磨き不足、胃など消化器系の問題など様々なことが考えられます。そのため、口臭がするからといって歯周病であると断定はできませんが、次のような特徴があれば、歯周病の可能性は高いです。

          腐ったタマネギのようなにおい

          歯周病になると、腐って溶けたタマネギのような刺激の強いにおいがすることがあります。これは「メチルメルカプタン」という毒性の強いガスが原因です。このガスは口腔内にいる細菌が食べかすなどを栄養として新陳代謝をおこなう際に発生するものです。歯ぐきの炎症や歯周ポケットの汚れがひどくなり、歯周病が進行するにつれてにおいが強くなり、マスクをしていても気づかれることもあります。メチルメルカプタン自体が歯周病を進行させる原因にもなるため、早めのケアが大切です。

           

          腐った卵のようなにおい

          卵が腐ったような臭いの原因は「硫化水素」というガスです。口の中が健康でも、唾液が不足した乾燥状態であれば発生することもありますが、歯垢(プラーク)や舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の表面に付着する白や黄褐色の汚れからも発生します。舌苔が発生する原因は、磨き残しの他、口呼吸やストレス、加齢による口腔内の乾燥、アルコールや喫煙による口内環境の乱れが挙げられます。「メチルメルカプタン」ほど歯周病と強い関連はありませんが、歯周病の原因となる菌は存在すると判断できるため、このにおいがすれば歯周病に罹患している可能性はあるといえます。

           

          生ゴミのようなにおい

          口腔内の細菌の新陳代謝によって「ジメチルサルファイド」というガスも発生します。これは野菜や魚が腐った生ゴミのような臭いで、歯周病が進行するほど強くなります。 ただし、糖尿病や肝硬変、肝がん、尿疾患などの全身疾患が原因で生成される物質でもあり、歯周病が原因であるとは限りません。口臭に占める物質の割合としては「メチルメルカプタン」「硫化水素」で90%と大半であるため、ジメチルサルファイドの臭いは軽微にしか感じないこともあります。

          歯周病の臭いの原因

          歯周病になると口臭がするのは、歯周病菌が発生させるガスのせいです。また、歯周病が重症化すると、細菌のさらなる増殖によって臭いがきつくなるうえ、血や膿みの悪臭も混ざり、より不快な臭いがします。

          歯周病菌が発生させるガス

          歯周病菌は食べかすや死んでしまった細胞などのタンパク質を分解し、増殖します。その際に「揮発性硫黄化合物」という成分を生成するのですが、これが口臭の原因の元です。具体的には以下の成分が挙げられます。

          • メチルメルカプタン:腐ったタマネギの臭いがするガス。歯周病にもっとも関連する。
          • 硫化水素:腐った卵のような臭いがするガス。主に舌苔から発生する。
          • ジメチルサルファイド:生ゴミのような臭いがするガス。全身疾患によって発生することも。

          歯周病を発症すると、これらのガスが混じり合い、口から不快なにおいがするようになります。また、歯周病が進行するほど、口臭もひどくなります。

          歯周病の重症化による膿

          歯周病になると口臭が発生するもう一つの理由が膿みです。歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間の「歯周ポケット」が深くなり、そこに細菌が繁殖して炎症を引き起こします。さらに重症化すると、メチルメルカプタンを含む膿みができます。歯周ポケットで増えた細菌が発生させるガスに、膿みによる悪臭も加わるため、口臭がより強くなってしまうのです。

          歯周病かどうかをセルフチェック!

          口臭がするかどうかは、自分ではなかなかわからないものです。「知らない間に周りの人に迷惑をかけていたら…」と不安に思う方もいるでしょう。ここでは、そんな方のために口臭のセルフチェック方法をご紹介します。

          コップや袋を使ってチェックする

          家にある、コップやビニール袋を使えば、自分で簡単に口臭をチェックできます。具体的な手順は以下のとおりです。

          1. 清潔なコップやビニール袋を用意し、その中に息を吹き込む
          2. すぐにコップはふたを、ビニール袋は口を締めて10秒程度待つ
          3. 中を開ける前に一度深呼吸をして、数秒間呼吸を止め、嗅覚をリセットする
          4. 中を開けて臭いをかいでみる

          この方法でチェックすれば、他人が感じる口臭に近い臭いを確認できます。

          口臭チェッカーを使う

          口臭チェッカーは、臭いの原因である揮発性硫黄化合物がどれくらい含まれるのかを測定できるアイテムです。数値化されることで、自分の口がどれくらい臭うのか客観的にわかります。市販のものは、歯科医院で使用されるものほど精度は高くありませんが、セルフチェックで使うなら十分です。
          使い方は簡単で、センサー部分に息を吹きかけるだけでチェックできます。ドラッグストアや家電量販店など身近なところで購入できるので、使ってみるのもよいでしょう。

          乾いた唾液のにおいをかいでチェックする

          口臭がある人は唾液の臭いも強いことが多いです。乾いた唾液の臭いをかぐ方法でもチェックできます。特別な道具は不要なので、気になったときにすぐに試せます。具体的な手順は以下のとおりです。

          1. 手を洗って清潔にする
          2. 舌の上、または歯と歯ぐきの間を指で触る
          3. 少し待って唾液が乾いたら、臭いをかいでみる

          ただし、口臭がなくても唾液から多少の臭いがする場合もあります。唾液が臭う場合は口臭が強い可能性はありますが、必ずしもあるとはいえないため、他の方法と併せて行うほうがよいでしょう。

          細菌検査をする

          歯科医院で実施してもらえる細菌検査を受けるのもおすすめです。歯周ポケット内の歯垢や唾液を採取し、歯周病菌の種類や数を特殊な顕微鏡を使って調べてもらえます。検査結果は当日にわかり、結果がでるまでにかかる時間は5分程度です。
          ただし、歯周病や虫歯の発見を目的とするクリニックが多いことには注意が必要です。口臭の相談のために訪れても必ず実施してもらえるとは限らないので、細菌検査を希望する場合は、事前にホームページで情報を確認したり、直接問い合わせを行うことをおすすめします。

          歯周病のにおいの治し方、予防法

          口臭があれば、人と接する自信がなくなってしまうものです。家族や友人関係、仕事など、あらゆる側面に影響を及ぼす可能性もあります。歯周病を早急に改善するためにも次の方法を試しましょう。

          毎日の歯磨きをしっかりとする

          歯周病による口臭を防ぐには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことが何より大切です。歯周病の原因となる歯垢は放置すると細菌が繁殖し、口臭の原因となるガスを発生させます。そのため、朝晩はもちろん、毎食後はできる限り歯を磨く習慣をつけましょう。
          また、歯磨きは、正しい方法で行うことも大切です。柔らかめの歯ブラシを使用し、小刻みに動かしながら一本ずつ丁寧に磨きましょう。さらに歯周ポケットに溜まった歯垢をしっかり落とすことも重要です。歯と歯ぐきの境目に、歯ブラシの毛先を45度の角度で当てて左右に細かく動かします。歯ぐきを傷つけないよう、力を入れすぎないように気をつけて磨いてください。

          歯間ブラシやデンタルフロスで歯垢を除去する

          歯磨きを丁寧に行っても、歯と歯の間には歯垢が残ってしまう場合があります。特に歯周ポケットの奥に入り込んだ歯垢を完全に取り除くことは難しく、口臭の原因になりかねません。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも併用してこれらの歯垢を取り除きましょう。

          歯間ブラシは、特に歯ぐきが下がってしまい、歯と歯の根本部分に広いすき間がある人に適します。デンタルフロスと比べると効率よく歯垢をかき出せるので、短時間でもケアできます。
          一方、デンタルフロスは、歯と歯のすき間が狭い部分の汚れを取り除くのに向くアイテムです。歯と歯の間をやさしく滑らせるように通し、挟まった食べかすや歯垢を除去します。
          また、舌の表面に付着する舌苔(ぜったい)も口臭の原因になります。専用の舌ブラシで定期的に優しく磨きましょう。

          定期的に歯のクリーニングを受ける

          歯間ブラシやデンタルフロスを併用し、毎日歯磨きをしても、セルフケアには限界があります。歯周病による口臭の予防や改善をするには、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。歯科医院では、専用器具を使って歯石の除去や歯の表面の清掃をしてもらえます。自分ではケアできない部分を徹底的にきれいにしてもらえるので、歯周病の予防や進行抑制、口臭の改善が期待できます。定期検診と併せて受けられるので、3ヵ月に1度程度を目安に受診しましょう。

          歯周病治療を受ける

          歯周病を治療すれば、根本原因を取り除けるため、口臭の改善が期待できます。
          歯周病は進行すると歯ぐきの炎症が悪化し、歯周ポケットが深くなります。そうすると、歯垢が溜まりやすく、細菌が増殖しやすくなり、口臭が発生しやすくなります。
          初期の歯周病であれば、クリーニングで炎症を抑えられますが、進行してしまった場合は、外科的処置が必要になることもあります。そうならないためにも、口臭が気になり「歯周病かな?」と思ったら、早めの歯科医院の受診をおすすめします。

          当院では、日本歯周病学会認定医の資格を持つ歯科医師が在籍しておりますので、歯周病の状態を的確に見極めたうえで、症状に応じた適切な治療をご提案できます。口臭や歯ぐきの違和感が気になる方は、お気軽にご相談ください。

          歯周病ページはこちら →

          その他の口臭の原因

          口臭の原因としては、以下に紹介するように、歯周病以外にもさまざまなことが考えられます。少し注意すれば改善できるケースも多いため、普段から気を付けるようにしましょう。

          合っていない詰め物や被せ物がある

          詰め物や被せ物が歯に合っていないと、わずかにできたすき間やひび割れた部分に食べかすや細菌が溜まります。そして、それらが腐敗したり増殖したりすれば悪臭が発生するようになります。
          また、最初はぴったり合っていた詰め物や被せ物でも、時間の経過や歯ぎしりや食いしばりなどの癖によって合わなくなる場合もあります。このようなトラブルにいち早く気づくには、定期的に歯科医院で詰め物や被せ物の状態をチェックしてもらうことが大切です

          お手入れが不十分な入れ歯、義歯

          入れ歯や義歯のお手入れが不十分だと、口臭の原因になります。食べかすや歯垢が入れ歯の表面や裏側に付着し、細菌が繁殖することで悪臭が発生します。そのため、食後は毎回、入れ歯専用ブラシと洗浄剤を使って洗浄するようにしましょう。
          ただし、硬いブラシや研磨剤入りの歯磨き粉を用いるのはNGです。入れ歯の表面に傷ができ、そこに細菌が入り込んで強い口臭を引き起こす可能性があります。
          また、部分入れ歯の場合は、金具や歯と接する部分に特に汚れが溜まりやすくなります。この部分は特にしっかり洗浄しましょう。

          タバコやコーヒー

          タバコにはニコチンやタールが含まれており、これらの成分が歯や舌に付着すると、独特の臭いがします。さらに、喫煙によって唾液分泌量が減少するため、細菌が繁殖しやすい口腔環境になります。そうなると、歯周病のリスクが高まり、口臭はさらに悪化します。

          また、コーヒーを飲むと、その細かい粒子が舌の表面に付着し、独特の臭いがします。カフェインによって唾液分泌量が低下し、口腔内が乾燥しやすくなるため、細菌が増殖しやすくなり、口臭の悪化につながるでしょう。さらに、砂糖やミルクを入れると、微粒子が舌に付着しやすくなるだけでなく、口の中で分解される際に、口臭の原因である揮発性硫黄化合物が生成されます。

          口臭を防ぐには、タバコやコーヒーを控えることが理想ですが、すぐにやめられない場合は水をこまめに飲んだり、歯磨きやマウスウォッシュを使用したりして口内を清潔に保つようにしましょう。

          口呼吸をしている

          口を開けたまま呼吸をすると、口腔内が乾燥し、唾液の分泌量が減少します。唾液には、口腔内の細菌を洗い流し、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物の発生を抑える働きがあります。そのため、口呼吸が癖になり、口の中の乾燥状態が続くと、細菌が繁殖しやすく、口臭が悪化する原因になってしまいます。
          口呼吸の原因はさまざまで、風邪やアレルギー性鼻炎などによる一時的なものである場合もあれば、歯並びやかみ合わせなど、根本的な治療が必要な症状が原因の場合もあります。すぐにできる改善方法としては、鼻呼吸をするよう意識したり、ドラッグストアなどで販売している紙テープを使用したりする方法が挙げられます。

          歯垢や歯石が溜まっている

          磨き残しによって歯に付着した歯垢が長期間の放置によって石灰化したものが歯石です。歯石ができると、そのざらざらした表面に歯垢や細菌がより付着しやすく、溜まりやすくなります。それでも放置を続けると、やがて歯垢が発酵し悪臭を放つようになります。

          まとめ

          歯周病による口臭は、特有の強い悪臭を放ち、進行するほど悪化します。その主な原因は、歯周病菌が発生させるガスや、膿みのにおいです。 口臭を改善するには、正しい方法でお口の中をケアする必要があります。毎日の歯磨きに加えて、歯間ブラシやデンタルフロスを活用し、口腔内をできる限り清潔な状態に保ちましょう。

          ただし、セルフケアには限界があるため、歯科医院で定期的なクリーニングを受けることをおすすめします。歯周病になっている場合は、進行を防げますし、悪化している場合は適切な治療によって改善が期待できます。
          口臭が気になる方は、早めに歯科医院で診察を受け、適切な治療を受けましょう。


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          歯周病でも矯正できる?矯正中の予防法やリスクについて専門家が解説

          私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。

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          昨今、大人でも矯正歯科治療をする方が増えています。歯の矯正に興味はあるけれども、歯周病があるために「できるのだろうか?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。
          基本的に歯周病だからといって矯正治療を受けられないことはありません。しかし、リスクもあるため、すぐには治療を開始できないケースもあります。
          本記事では、歯周病と矯正歯科治療の関係について解説します。矯正歯科治療を希望するものの、歯周病を指摘されて心配な方は、ぜひ参考にしてください。

            歯周病とは?

            歯周病とは、歯と歯ぐきの間で繁殖した細菌に感染して、歯ぐきが炎症を起こす疾患です。進行すると、歯ぐきの奥まで炎症が達して、血や膿みが出たり、歯を支える骨(歯槽骨・しそうこつ)まで溶けて歯が抜けてしまったりすることもあります。
            また、歯周病は、日本人が歯を失う原因となる疾患の第1位です。2018年に公益財団法人8020推進財団が実施した調査結果によると、歯周病を理由に歯を失った人の割合は、歯を失った人全体の37.1%と4割近くを占め、この割合は虫歯よりも多くなっています。

            歯周病の原因

            歯周病の主な原因としては、以下の3つが挙げられます。

            • 歯垢(プラーク)の蓄積
            • 口腔内の環境が悪い
            • 生活習慣

            この中でも最大の原因といえるのは歯垢の蓄積です。歯垢とは食べかすや細菌の塊です。きちんとケアをしなければ、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットと呼ばれる箇所にたまっていきます。そのうち歯ぐきに細菌が感染し、炎症を引き起こします。つまり、歯垢は歯周病の直接的な原因といえるのです。
            また、歯周病には口腔内の環境や生活習慣など間接的な原因もあります。
            歯磨きを怠ったり、甘い食べ物などを過剰に摂取したりすると、細菌が増殖しやすくなります。また、喫煙、アルコールやカフェインの過剰摂取といった生活習慣も唾液分泌量の減少を引き起こすために細菌が増えやすく、歯周病を発症しやすくなります。

            歯周病でも矯正治療ってできるの?

            結論として、歯周病でも矯正歯科治療は可能です。ただし、歯磨きが難しくなるなど(治療中は矯正装置を使用するため)の理由から症状が進行しやすくなるリスクもあり、すぐに矯正治療を始められないケースもあります。そのため、クリニックでは矯正歯科治療の前に歯周病の検査を行い、問題がある場合は先に歯周病の治療を行ってから矯正歯科治療を開始します。

            軽度な歯周病であれば矯正は可能

            矯正治療を希望される患者さんの中にも、歯周病を発症されている方は多くいらっしゃいます。重症の場合を除き、軽い炎症が起こっている程度であれば矯正歯科治療を開始できます。歯周ポケットの深さが2〜3mm程度の状態を安定して維持できる状態であれば問題ありません。
            ただし、矯正歯科治療中は歯磨きが難しくなったり、口腔内の環境が悪くなりやすかったりするため、歯周病の症状が進行しやすい状態になります。普段よりも入念なケアが必要となるため注意しましょう。

            軽度でなくても歯周病を治療すれば矯正は可能

            歯周病が進行してしまった方の場合は、先に歯周病を治療する必要があります。。歯周病が悪化した状態で無理に矯正歯科治療を始めると、歯周病がさらに進行してしまう可能性があります。それによって、歯を支える骨などの組織に負担がかかり、歯が抜けてしまうリスクも伴います。そのため、まずは歯周病の治療を優先し、歯周組織の状態を改善します。
            歯周ポケットの深さが4mm以上あるなら、歯石の除去などを行って歯周病菌を減少させ、歯周病の症状が落ち着いたことを確認してから矯正歯科治療を開始します。
            ただし、場合によっては通常の治療では間に合わないケースもあります。歯のグラつきが顕著であれば抜歯せざるをえず、空いたスペースを補うことも考慮した治療計画を立てなければなりません。外科処置による治療が必要な場合、通常よりも時間を要する大がかりな治療となることもあります。

            歯周病のまま矯正を受けるリスク

            矯正歯科治療は装置の装着によって歯並びを整える治療です。装置によってデメリットは異なりますが、普段よりも口腔環境が悪化しやすいという点は共通します。そのため、歯周病を抱えたまま矯正歯科治療を開始してしまうと、症状が悪化しやすく、次のような問題が起こる可能性があります。

            歯肉退縮

            歯肉退縮(しにくたいしゅく)とは、歯周病菌によって歯周ポケットが深くなり、歯ぐきが下がってしまう症状です。そこに矯正治療によって強い力が加わると、さらに歯肉が下がりやすくなり、歯の根元が露出しやすくなります。歯と歯の間の隙間が大きくなり、さらに歯垢がたまりやすくなり、進行が加速します。
            さらに歯肉退縮が進むと、根本の一番外側部分であるセメント質がはがれて、その内側の象牙質がむき出しになります。歯の神経に刺激が伝わりやすくなり、熱いものや冷たいものを口にするとしみるようになる知覚過敏を引き起こす可能性もあります。

            歯が抜けてしまう

            歯肉退縮がさらに進むと、歯周病菌が歯を支える骨まで溶かし始めます。やがて歯がグラグラするようになり、最悪の場合、抜け落ちてしまうこともあります。
            特に矯正治療では歯に力を加えて動かすため、歯槽骨が弱っている状態ではその負担に耐えきれず、歯が抜けてしまう可能性が高まります。このようなリスクを防ぐためにも、矯正治療を始める前にしっかりと歯周病を治療し、歯や歯ぐきの健康を回復させることが不可欠です。

            歯周病の治療法

            歯周病の治療方法はその程度に応じて異なります。
            軽度の場合は、以下のような施術を行うのが基本です。

            • スケーリング:歯の表面や根本にたまった歯垢や歯石を専用の機器を用いて取り除く
            • ルートプレーニング:スケーリングでは除去できない、歯周ポケットの奥や歯根の表面にたまった歯垢や歯石を除去する

            上記に加えて、自宅でのセルフケアも重要となるため、他にブラッシング指導を受けることもあるでしょう。これらの治療によって歯周ポケットの深さを、2〜3mm程度に安定して維持できればひとまず安心です。

            しかし、重度の場合は、これらの基本治療では間に合いません。歯周ポケットが深すぎるために取りきれなかった歯垢や歯石を、歯ぐきを切開して除去したり、健康な歯ぐきを移植したりするなどの外科治療が必要になります。また、歯を支える骨が失われているのであれば、再生療法によって歯周組織を再生する場合もあります。

            歯並びを整えることは、歯周病改善・予防にも繋がる?

            矯正歯科治療をすれば、歯並びやかみ合わせの改善が期待できますが、これは歯周病の改善や予防にも非常に効果的です。
            まず、歯と歯の段差や重なりが解消されて歯並びが整うため、歯磨きがしやすくなります。歯垢がたまりにくくなるため、口腔内を良好な状態に保ちやすくなるでしょう。
            さらに、正しいかみ合わせになることで、特定の歯や歯ぐきに過度な負担がかかる状態も解消できます。歯周組織へのダメージを軽減できるため、歯周病になったとしても進行しにくいでしょう。
            ただし、前述のとおり、歯周病の症状が重度である場合は、矯正治療は行えません。先に歯周病の治療から始めることになります。

            歯周病治療ページはこちら →

            矯正歯科治療中は特に歯周病に注意/span>

            主な矯正歯科治療にはワイヤーブラケットによるものとマウスピースによる方法がありますが、どちらの場合でも、治療中の歯周病リスクはあります。
            まず、ワイヤーブラケットによる矯正の場合、歯の表面に装置を付けるため、歯磨きが難しくなります。磨きにくい箇所が増え、食べかすや歯垢がたまりやすくなるため歯周病のリスクが通常よりも高くなります。
            一方、マウスピース矯正であれば、取り外しができるため、歯磨きはいつも通りに行えます。しかし、マウスピースの洗浄が十分でなければ細菌が繁殖しやすくなりますし、装置を付けている時間が長く、自浄作用のある唾液にあまり触れられないために、細菌に感染しやすくもなります。歯周病の発症や進行リスクがないとはいえないため、注意が必要です。

            矯正治療中の歯周病予防ポイント

            矯正歯科治療中は、歯周病のリスクが上がります。予防するためにも、次の3つのポイントを知っておきましょう。

            • 適切な道具を使用して歯磨きをする
            • 定期的にクリニックに通院し、クリーニングを受ける
            • マウスピースなど取り外し可能な装置のケアを怠らない

            特に歯の表面に固定するワイヤー矯正の場合、歯磨きが難しくなります。歯垢の蓄積を防ぐためにも、正しい方法で丁寧にブラッシングをすることはもちろん、歯間ブラシやワンタフトブラシ、フロスなど歯ブラシ以外の道具もうまく使ってケアしましょう。
            また、矯正治療中に限らず、セルフケアには限界があります。自分では除去できない歯垢や歯石を取り除いてもらうためにも、定期的に通院し、クリーニングを受けるようにしましょう
            さらに、マウスピース矯正の場合は、矯正装置を清潔に保つことが大切です。洗浄が不十分であれば細菌が繁殖し、歯周病リスクが高まります。普段のお手入れは水洗いだけでも十分ですが、汚れが目立つ場合は、歯ブラシで優しく洗いましょう。市販の洗浄剤を使用するのもおすすめです。

            当院が選ばれる理由

            当院には、歯周病学会認定医、矯正歯科専門医が在籍しています。それぞれの専門医が連携をとりながら治療を進められるため、歯周病を伴う矯正歯科治療においてもスムーズに対応できます。患者様個々が抱えるお悩みや口腔内状況に合わせて、 治療の提案をさせて頂きますので、矯正歯科治療や歯周病でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

            まとめ

            歯周病を発症していても、矯正歯科治療は行えます。軽度である場合は、そのまま治療できますし、中等度以上の場合であっても、治療開始前に適切な処置を行えば可能です。
            また、歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなるため、歯周病の改善や予防も期待できます。ただし、矯正歯科治療中は、普段よりも歯周病リスクが高まるため、普段以上に適切なケアを丁寧に行うことが大切です。
            「矯正治療をしたいけど、歯周病がある」と不安な方も、ぜひ当院「神保町ミセ歯科・矯正歯科」までご相談ください。歯周病を伴う矯正歯科治療においても、歯周病学会認定医と矯正歯科専門医が連携を取りながら治療計画をご提案させていただきます。

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            マウスピース矯正はどれくらい痛い?

            私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。

            患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、あらゆる治療の選択肢をご提案し、心から納得していただける治療法をお選びいただけます。神保町ミセ歯科・矯正歯科は、患者様との信頼関係を大切に築きながら、ドクター・スタッフともに一丸となって、あなたの健康を末長く支えてまいります。

            マウスピース矯正はどれくらい痛い?

            マウスピース矯正をしたいけれど「どれくらい痛みがあるのかが心配」という方もいるのではないでしょうか。
            矯正治療は長い期間をかけて行うものですし、マウスピースはほとんど一日中装着していなければならないため、耐えられないほど痛むようでは困りますよね。 結論をいうと、マウスピース矯正の痛みの程度は、人によります。痛みの原因もいくつかあり、どんな痛みがあるかもそれぞれ異なります。
            本記事ではマウスピース矯正による痛みの程度や原因について解説するほか、軽減方法についても紹介します。
            これからマウスピース矯正を考えていて、痛みについて不安に思う方は、ぜひ参考にしてください。

              マウスピース矯正はどれくらい痛いのか?

              マウスピース矯正はどれくらい痛いのか?
              マウスピース矯正による痛みの程度には個人差があります。 しかし、歯にかかる力はワイヤー矯正よりも小さく、耐え難いほどの痛みを感じる方はほとんどいません。
              新しいマウスピースに変えた直後(マウスピース矯正では、装着するマウスピースを治療段階に応じて交換していくため)は、圧迫感に似た痛みや違和感を感じますが、これはマウスピースが歯を正しい位置に移動させるための矯正力によるものです。
              マウスピースの交換から時間が経過し、歯が移動すれば収まることがほとんどです

              もし、痛みが強かったり、時間が経っても収まらなかったりする場合は、歯科医師へ相談しましょう。

              マウスピース矯正の仕組みについて

              歯の根本には、歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる歯を支える骨があり、歯槽骨の周りには歯根膜(しこんまく)と呼ばれる組織があります。
              マウスピースの矯正力により、歯が動くと、歯の移動方向側の歯根膜が縮み、反対側は伸びます。
              すると、歯根膜は歯槽骨の両サイドの厚さのバランスを取り戻すため、細胞を作って圧力がかかる側の歯槽骨を吸収し、反対側のすき間には新たな骨を形成します。
              この動作の繰り返しで、歯を少しずつ移動させます。

              また、1枚のマウスピースで移動できる長さは最大で0.25mm程度です。
              1ヵ月間では1mm程度移動させられます。 段階的かつ継続的に力を加えることで、無理なく歯を理想の位置へ導くのがマウスピース矯正の仕組みなのです。

              マウスピース矯正の仕組み

              マウスピース矯正とワイヤー矯正の痛みの比較

              一般的にマウスピース矯正は、ワイヤー矯正よりも痛みが少ないといわれています。主な違いとしては次のようなことが挙げられます。
              マウスピース矯正 ワイヤー矯正
              痛みの強さ 軽〜中度 中〜強度
              痛みの感覚 ・違和感 ・圧迫感 ・窮屈 ・締め付けるような痛み
              痛みのある期間 マウスピース交換直後数日間 矯正器具の調整後数日間
              痛みやすいとき 装着中 ・歯を噛み合わせるとき ・強く噛むとき
              痛みの原因 ・マウスピースによる矯正力 ・粘膜への刺激 ・ワイヤーによる強い矯正力 ・ブラケットによる刺激
              マウスピース矯正とワイヤー矯正で痛みが異なる理由の一つは、歯の移動させ方であるといえるでしょう。
              マウスピース矯正が、何枚ものマウスピースを使用して段階的に歯を移動させるのに対し、ワイヤー矯正は一気に歯を動かします
              その分、歯にかかる力が大きいため、装着後はしばらく痛みが続く場合もあります。

              また、装置の形状の違いも挙げられます。ワイヤー矯正は、固い装置が粘膜や舌にあたって口内を傷つけ、口内炎ができるなどのリスクがあります。
              一方、マウスピースは比較的柔らかい素材であるため、ワイヤー矯正ほど口腔内を傷つける心配はないでしょう。
              ただし、適切に装着できていない場合は、マウスピースでも口内が傷つくリスクはあるため、注意が必要です。

              マウスピース矯正の痛みの原因

              マウスピース矯正の痛みの原因
              痛みは少ないといっても、マウスピース矯正にも多少の痛みはあります。
              その原因としては主に以下の5つが挙げられます。

              歯の移動による痛み

              マウスピース矯正では、マウスピースが歯に継続して力を加えることで、歯槽骨の吸収・再生が繰り返され、徐々に歯が動きます。
              移動の際には神経も刺激されるため、一時的に痛みや圧迫感を感じるでしょう。

              特に新しいマウスピースに交換した直後は、新たに矯正力がかかり、歯は新しい位置に動かされるため、痛みが出やすいといえます。 しかし、数日で収まるケースが多く、不快感も長くは続かないはずです。

              また、歯根膜も歯の移動によって頻繁に伸び縮みを繰り返すために、通常よりは敏感な状態になります。
              歯にかかる力によって刺激への耐性が低下するため、硬いものを噛むなどすると普段は感じない痛みが出る場合があります。

              粘膜が刺激されることによる痛み

              マウスピースはプラスチックの一種であるポリウレタンでできています。
              比較的柔らかい素材ではありますが、歯の状態に合っていなければ粘膜に圧力がかかりすぎ、痛む可能性があります。

              特にマウスピースの縁が、しっかり研磨されていなければ、口内に傷ができてしまうことがあります。ひどい場合、口内炎ができてしまうケースもあります。
              このような場合は、早急に歯科医師に相談し、調整してもらいましょう。

              後戻りによる痛み

              マウスピース矯正では、20〜22時間の装着時間を守ることが非常に大切です。基本的に、食事と歯磨き以外のときは常時マウスピースを装着しておかねばなりません。
              装着時間が短いと、せっかく移動させた歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」が起こります。
              マウスピースを付けると、再び歯の移動が起こるため、新しいマウスピースに交換したときと同じような圧迫感や痛みを覚えるでしょう。

              再び正しく装着を続ければ、歯が適切に移動するため痛みは徐々に収まっていきます。

              ただし、長い期間装着せずにいると、痛みが強いために同じマウスピースを装着できない可能性もあります。その場合は早めに歯科医師に報告し、相談しましょう。

              歯周病や虫歯による痛み

              虫歯や歯周病があるために歯が痛む可能性もあります。
              マウスピース矯正は、装置の取り外しができる分、ワイヤー矯正よりも歯磨きがしやすく、虫歯になりにくいことがメリットです。

              しかし、マウスピースの装着によって、自浄作用のある唾液に歯が触れる時間が短いため、通常時よりは虫歯になるリスクが高まります。
              症状が悪化すると、矯正治療を中断して虫歯治療を優先しなければならない可能性もあるため、注意しましょう。

              また、矯正によって歯が移動する際には、歯茎に負担がかかります。
              普段よりも炎症が起こりやすく、炎症が起こった場合は歯ぐきが腫れて、痛みが出やすい状態です。
              歯周病を予防するためにも、特に矯正期間は、普段よりも歯磨きを丁寧におこないましょう。

              歯周病とは?

              歯周病とは、歯を支える歯ぐきや骨などの組織に炎症が起こる病気で、放置すると歯を失う原因にもなります。
              歯と歯ぐきの間に歯垢(プラーク)や歯石がたまり、細菌が繁殖することで、歯ぐきが腫れたり出血したりします。

              進行すると歯槽骨が溶けて歯がグラつき、最終的には抜けてしまうこともあります。
              初期段階では痛みなどの自覚症状が少ないため、定期的な歯科検診と正しいブラッシングが重要です。


              歯と歯の間に食べ物が挟まることによる痛み

              マウスピース矯正では、歯が徐々に動いたり、歯を移動させるために削ったりして歯と歯の間にすき間ができやすくなります。
              そうすると、そこへ食べ物がつまりやすく、そのまま食事を続ければ、詰まったものが余計に押し込まれ、歯茎を圧迫し、炎症を起こしやすくなります。その結果、ズキズキとした痛みを覚えることもあります。

              食後は歯磨きだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使って丁寧にケアを行い、歯と歯の間もしっかり掃除することが大切です。

              マウスピース矯正による痛みを軽減する方法

              マウスピース矯正による痛みを軽減する方法
              痛みは誰でも嫌なものです。矯正期間中にできる限り痛みを感じないようにするためにも、以下のことを実践しましょう。

              矯正の前に歯周病や虫歯を治しておく

              すでに歯周病や虫歯があるなら、矯正治療を開始する前に治療しておきましょう
              マウスピース矯正によって、トラブルのある歯や歯茎に力が加わると、歯周病や虫歯による炎症が悪化し、痛みにつながる恐れがあります。
              特に虫歯は、削ったり詰め物を入れたりすることで歯の形が変わる可能性があるため、基本的に矯正治療と並行しては行えません。
              重度の場合は、矯正治療を中断して虫歯治療をすることになるでしょう。

              一方、歯周病治療なら、矯正治療中でも可能です。
              歯周病が見つかったり、悪化したりした場合は、矯正治療を担当する歯科医師に報告のうえ、速やかに一般歯科での治療を開始しましょう。

              当院には日本歯周病学会認定医が在籍しており、矯正治療中に虫歯や歯周病が見つかった場合にも、迅速に適切な治療を行うことが可能です。
              お口の健康状態を丁寧に管理することで、治療の中断や遅れをできる限り防ぎ、円滑に矯正治療を進められるよう努めています。
              当院の歯周病治療はこちら

              鎮痛剤を処方してもらう

              痛みが耐え難いほど強い場合は、鎮痛剤を服用しましょう。
              ただし、鎮痛剤の中には抗炎症作用があるものが含まれるため、薬剤は必ず医師の処方を受けましょう。歯が移動する際に起こる、歯槽骨の吸収は炎症物質によるものであるため、炎症が抑えられると、十分な矯正効果を得られない可能性があります。
              自己判断で対処せず、必ず歯科医師に相談してください。

              マウスピースを常に清潔に保つ

              マウスピースは少なくとも1日に1回、可能であれば毎食後洗浄しましょう。
              汚れたマウスピースを装着し続けると、細菌が繁殖しやすくなり、歯茎の炎症や口内炎、さらには虫歯や歯周病を引き起こしやすくなるからです。
              悪化すれば、痛むだけでなく、治療の中断や遅れにつながるリスクもあります。

              マウスピースの洗浄は柔らかいブラシや指でやさしく洗い、流水でしっかりすすいで行います。
              また、熱湯での洗浄は変形の原因となるため避け、2、3日に1度は洗浄剤を使用してケアしましょう。

              定期的に受診する

              歯科医師の指示に従い、定期的に状態をチェックしてもらうことも大切です。
              歯の移動状況を確認してもらえる他、痛みがある場合は、解消するために適切な処置を行ってもらえます。

              また、歯や歯茎に炎症が起きていないか、虫歯や歯周病を起こしていないかなども診てもらえるため、痛みの予防も期待できます。
              受診を怠り、事前にトラブルを発見できずに悪化した結果、予定通りに治療を進められない可能性もあります。通院を継続し、不安があればすぐに相談することが大切です。

              マウスピース矯正で痛みが出たときに気をつけること

              マウスピース矯正は、ほとんどの場合、あまり強い痛みはないはずです。
              万が一、痛みが出てしまったときには、以下の点に気を付けましょう。

              マウスピースを長時間外さない

              痛むからといってマウスピースを長時間外してはいけません。
              装着時間が短ければ、歯に十分な矯正力がかからず、歯の移動がスムーズに進みません。再びマウスピースを装着した際に強い痛みを感じる原因となります。

              さらに、せっかく移動した歯が後戻りしてしまう可能性もあり、再度装着した際に痛みがより強くなる可能性もあります。
              その結果、予定通りに治療が進まず、余分な時間や負担がかかることもあるでしょう。

              あまりに痛みが強い場合は、鎮痛剤を服用するか、痛みの少ないマウスピースを着用して、早めに医師に相談しましょう。必要に応じて、追加でマウスピースを作成し、対応するケースもあります。

              鎮痛剤を飲みすぎない

              消炎作用のある市販の鎮痛剤は飲みすぎないようにしてください。
              歯の移動は、骨の吸収と再生という代謝によって起こります。そして骨の代謝は、炎症反応によって起こるため、あまり頻繁に鎮痛剤を服用すると、歯が動きにくくなります。
              そのため、痛みがつらい場合でも、鎮痛剤は必要最低限の使用にとどめることが大切です。
              痛みが長引いてどうしても辛ければ、歯科医師に消炎作用のあまりない鎮痛剤を処方してもらいましょう。

              痛みが続く場合は歯科医院へすぐに相談

              痛みが続く場合は歯科医院へすぐに相談
              マウスピース矯正は、装置交換後の2〜3日程度は痛みがあるものです。
              しかし、あまりに痛みが長引いたり、眠れないほどひどい痛みであったりするなら、装置が合っていない可能性があります。
              すぐに歯科医師へ相談し、調整してもらってください。

              他にも、虫歯や歯周病であったり、装置の縁が尖っていたりするために痛む場合もあります。
              自己判断で放置すると症状が悪化し、矯正治療の中断や再調整が必要になる可能性もあるため、少しでも異常を感じたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

              まとめ

              マウスピース矯正をすると、多少の痛みはあるものです。
              歯の移動による痛みなので、基本的に異常なものではありません。
              通常はマウスピース交換後2〜3日程度で治ります。

              ただし、適切にマウスピースを装着しなかったり、虫歯や歯周病があったりした場合は痛みが長引いたり、強かったりすることもあります。
              そのようなケースでは、自己判断せず早めに歯科医師へ相談しましょう。

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              日付:  カテゴリ:矯正歯科

              歯周病を放置するとどうなる?

              私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。

              患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、あらゆる治療の選択肢をご提案し、心から納得していただける治療法をお選びいただけます。神保町ミセ歯科・矯正歯科は、患者様との信頼関係を大切に築きながら、ドクター・スタッフともに一丸となって、あなたの健康を末長く支えてまいります。

              歯周病を放置するとどうなる?

              「最近、歯ぐきが腫れている気がする…」
              「歯みがきをすると血が出るけど、痛くないから大丈夫だろう」
              上記のような症状はあるものの、歯医者に行くのがおっくうで放置していませんか?これらの症状は歯周病である可能性が高いです。

              歯周病は初期には痛みもなく、症状も軽いため、つい放置してしまう方も多くいらっしゃいます。
              しかし、進行すると歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす恐れがある疾患です。
              本記事では、歯周病の原因や症状、放置した場合のリスク、予防策について解説します。

                歯周病とは

                歯周病とは
                歯周病とは、歯ぐきや歯を支える骨である歯槽骨(しそうこつ)に炎症が起こり、最終的には歯が抜け落ちるリスクのある疾患です。
                主な原因は歯の表面や歯と歯の間にたまった歯垢(プラーク)です。
                食べかすや細菌の塊である歯垢によって歯ぐきが細菌に感染し、炎症を起こします。
                初期には痛みもなく、自覚症状がほとんどないため気づかないうちに進行してしまうのが特徴です。

                そのまま放置して悪化すると、歯ぐきが腫れたり、出血したりするだけでなく口臭の原因にもなります。それでも治療をしなければ、炎症が歯ぐきの奥まで達して歯周組織の破壊が進み、歯ぐきから血や膿が出て悪臭を放つ他、歯槽骨が破壊されるために歯がグラつき始め、最終的には抜け落ちてしまいます。
                さらに、昨今では歯周病と糖尿病や心疾患、脳梗塞などの全身疾患との関連も指摘されており、放っておくと怖い病気です。

                歯周病の原因は?

                歯周病の原因は?
                歯周病の原因は、歯垢の蓄積です。歯垢には数億もの細菌が潜んでいるといわれており、歯ぐきがこの細菌に感染することで発症します。
                予防には正しい歯磨きが有効ですが、歯垢が固まって歯石になるとセルフケアでは取り除けません。歯石はざらざらした表面をもつために、余計に細菌が付着しやすく、歯ぐきの炎症を引き起こしやすくなります。
                そんな歯垢がたまりやすい要因としては、次のことが挙げられます。
                • 歯磨きが不十分:歯垢が残る
                • 歯磨き時に出血がある:歯ぐきの炎症により少しの刺激で出血する。
                • 口臭が気になる:細菌の増殖により悪臭が発生する。進行して血や膿みの臭いも加わり、より強烈になる。
                • 歯ぐきが下がり、歯が長く見える:歯周病が進行すると、細菌によって歯ぐきが破壊される。
                • 歯がグラグラする:細菌感染が骨にまで達し、溶ける。最悪の場合抜け落ちることもある。
                心当たりのある方は、特に注意が必要です。一度歯医者を受診するようにしましょう。

                歯周病の主な症状

                次のような症状があれば、歯周病が疑われます。早めに歯科医院を受診しましょう。
                1. 歯ぐきに腫れや赤みが見られる:炎症によって赤く腫れる。
                2. 歯並びが悪い:歯磨きが難しく、歯垢がたまりやすい
                3. 糖分を多く含む食べ物を習慣的に食べる:糖分は細菌の増殖を促す
                4. 喫煙やアルコール、カフェインを摂取する習慣がある:唾液分泌量が低下しやすく、口の中が乾燥して、細菌の好む環境になりやすい
                5. 口呼吸をしている:口の中が乾燥しやすい

                歯周病を放置するとどうなる?

                歯周病を放置するとどうなる?
                歯周病は治療をしない限り治りません。放置するとどんどん進行します。
                最初は歯ぐきの赤みや出血が気になる程度だったのが、腫れてブヨブヨになったり、かゆみを感じたりするようになります。

                さらに悪化すると、人と話すのに抵抗を感じるほど口臭が強くなるほか、歯がグラグラし始め、最終的には抜けてしまうこともあります。
                さらに、歯周病を発症すると患部は1箇所だけでなく、炎症が周囲にも広がり、数本の歯を失ってしまう可能性もあります。
                噛み合わせが悪くなり、歯周病や虫歯になるリスクがさらに大きくなるほか他、あごの周りの筋肉のバランスが悪くなるために頭痛や肩こりが起こりやすくなったりする場合もあります。

                進行すると全身疾患にもつながる

                歯周病は進行すると、口の中だけではなく、全身の健康にも悪影響を及ぼすといわれています。
                具体的には次のようなことが起こりやすいでしょう。
                免疫機能の低下 歯周病が慢性的に続き、常に炎症と戦わねばならないために、免疫機能が低下する。感染症にかかりやすくなるほか、糖尿病などの全身疾患につながる可能性がある。
                腸内環境の悪化 飲食を通じて歯周病菌が腸に届き、腸内の悪玉菌が増える。 腸内環境が悪化した結果、便秘や下痢、肌荒れなどの症状が起こりやすくなる。

                歯周病の進行段階

                歯周病の進行段階
                歯周病は、症状の程度に応じて、大きく3つの段階に分けられます。

                歯肉炎(軽度の歯周病)

                歯周病の初期段階では歯肉炎がみられます。歯肉炎とは、歯ぐきに炎症が起こった状態です。
                主な症状としては、次のようなことが挙げられます。
                • 歯ぐきの赤み、腫れが見られる
                • 歯磨き時の軽い出血がある
                • 起床時に口の中がねばつく
                この段階ではまだ炎症は歯ぐきのみに止まっており、痛みもほとんどありません
                適切に歯磨きをしたり、歯科医院でクリーニングを受けたりすれば、改善が期待できます。
                気になる症状がある場合は、早めに歯科医院でチェックしてもらいましょう。

                歯周炎(中度の歯周病)

                歯周病が進み、中程度の段階になると歯周炎になります。
                歯周炎とは、炎症が歯ぐきだけでなく、骨などの歯を支える組織にまで及んだ状態です。
                歯ぐきの奥まで炎症が達して、歯に密着していた歯ぐきが剥がれて歯周ポケットができ、さらに歯垢がたまります。
                主な症状としては以下のような状態が挙げられます。
                • 歯ぐきの腫れや出血が続く
                • 歯ぐきが下り、歯が長く見える
                • 口臭がある
                • 歯ぐきを押すと痛い
                この段階では、セルフケアでは回復しません
                歯科医院で、歯石の除去や歯周ポケットの清掃を行い、さらなる進行を食い止めることが大切です。
                歯周ポケットとは?
                歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの間にできるすき間のことを指します。
                健康な状態では浅い溝ですが、歯周病が進行するとこの溝が深くなり、細菌や歯垢がたまりやすくなります。
                放置すると炎症が悪化し、歯を支える骨が破壊される原因にもなります。

                歯周炎(重度の歯周病)

                重度の歯周病になると、歯槽骨の破壊がさらに進み、もはや歯を十分に支えられません。
                また、歯ぐきに溜まった膿みや血が出ることもあり、口臭も強くなります。この段階になれば、次のような症状が見られるでしょう。
                • 歯ぐきが腫れ上がってブヨブヨしている
                • 歯がグラグラして、あまり固くないものでも噛むと痛い
                • 口臭がきつい
                • 自然に歯が抜け落ちる
                このような症状が見られると、歯科医院で本格的な治療をしなくては回復しません。場合によっては抜歯や外科治療が必要になることもあります。 全身疾患に及ぶ可能性もあるため、早めに歯科医院を受診してください。 歯周病治療ページはこちら

                歯周病による全身への影響

                近年の研究により、歯周病は口の中だけでなく、全身疾患につながることがわかってきました。具体的には次のような疾患を引き起こすリスクがあります。
                疾患名 歯周病の影響
                糖尿病 歯周病の炎症によってインスリンの働きが弱まり、高血糖になりやすく糖尿病の発症や悪化につながりやすい。また、糖尿病患者は免疫力が低下しやすく、歯周病が悪化しやすい。
                心臓病・脳卒中 歯周病菌の血管内への侵入によって、血管に炎症が起こりやすくなるため、動脈硬化を進行させやすく、心臓病や脳卒中につながりやすい。
                誤嚥性肺炎 誤嚥によって、気管に歯周病菌が侵入することで肺炎を引き起こすことがある。
                認知症 歯周病菌が、認知症の原因物質の一つであるアミロイドβという物質の生成、蓄積を促すことで認知症リスクが高まる。
                早産・低体重児 歯周病菌が胎盤や子宮に悪影響を及ぼすため、妊娠中に歯周病を患うと、早産や低体重児になりやすい。

                歯周病にならないためには?

                歯周病にならないためには?
                歯周病を予防するには、歯垢を溜めないことです。そのためには、歯や口腔内のケアだけでなく、日常的な生活習慣を改善することも有効といえます。具体的には次のようなことを実践するのがおすすめです。
                • 毎日の歯磨き:可能であれば毎食後歯磨きをする。歯磨きだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロスも用いる。
                • 定期検診、クリーニングに通う:3ヵ月に1度くらいのペースで歯科を受診。自分では落とせない歯石や歯垢を除去してもらう。
                • 禁煙する:喫煙は歯周病のリスクを大幅に高める。
                • よく噛んで食べる:よく噛むことで唾液分泌量が増える。
                • 口呼吸を改善する:口呼吸をすると口腔内が乾燥しやすくなり、細菌が繁殖しやすくなる。
                • 生活習慣を改善し免疫力を高める:バランスのよい食事や質のよい睡眠、ストレスケアを心がける。

                歯周病かもと思ったら歯科医院に相談しましょう

                「歯ぐきが赤い気がする」「歯磨きをすると血が出る」このような症状があれば、歯周病かもしれません。
                歯周病は、初期段階ではほとんど自覚症状がありませんが、自然に治癒することはなく、放置すれば悪化する一方です。
                「たかが歯周病」と軽く見る方もいらっしゃいますが、最終的には歯が抜け落ちるリスクがあるだけでなく、全身疾患にも及ぶ可能性のある怖い病気でもあります。

                しかし、早めに歯科医院でしかるべき処置をしてもらえば、進行を食い止め、健康な歯ぐきを取り戻せます。
                「大したことないだろう」と放っておかず、少しでも気になる症状があれば、手遅れになる前に歯科医院を受診しましょう。

                当院には、日本歯周病学会の認定を受けた歯科医師が在籍しており、患者さま一人ひとりの歯周病の進行度をしっかりと確認したうえで、症状に合った治療方法をご提案しています。口臭や歯ぐきの腫れ・違和感が気になる方は、どうぞ早めにご相談ください。

                歯周病治療について詳しくはこちら

                まとめ

                歯周病は初期症状が軽いために放置されがちな疾患です。
                しかし、進行すると歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
                歯周病を予防するには、原因となる歯垢を溜めないことです。正しい歯みがきを習慣化し、歯科医院での定期検診の受診を怠らないようにしましょう。

                さらに、生活習慣の改善や禁煙、口腔環境を整えることも効果的です。
                歯周病が疑われるような症状があれば、早めに歯科医院を受診し、ご自身の健康を守りましょう。

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                日付:  カテゴリ:歯周病

                【90】電動歯ブラシ

                こんにちは

                本日は電動歯ブラシについてお話いたします。

                まず電動歯ブラシの特徴ですが、機会が歯ブラシの毛を高速で細かく動かしてくれるので歯に着いた汚れを効率的に除去することができます。

                主な種類は2つあり

                ・反復回転式電動歯ブラシ

                ブラシが高速で回転運動することで汚れを落とすタイプ

                ・音波式電動歯ブラシ

                高速の音波振動および振幅により音波水流が発生することで汚れを落とすタイプ

                磨き方のポイントですが、電動歯ブラシの場合手磨きのようにブラシを小刻みに動かす必要がありません。

                手磨きと同じ感覚でブラシを動かすと、電動歯ブラシ特有の毛先の動きを邪魔してしまい歯垢除去力がダウンしてしまうため、ブラシは基本的に歯の表面に当てるだけでよいです。

                メーカーによって若干異なりますがブラシを歯面に2〜4秒ほど当てて歯列に沿ってゆっくりブラシをスライドさせて使います。

                注意点ですが、電動歯ブラシは「磨く力」が強いため、粗い研磨剤が入っている歯磨き粉を使用するとブラシの摩擦によって「磨きすぎ」の状態を作り出してしまい、歯が削れてしまうリスクがあるため、研磨性の低い歯磨き粉やジェルタイプのものを選ぶことをオススメします。

                手用歯ブラシと同じように電動歯ブラシでも歯と歯の間の汚れは落としきれないため、デンタルフロスや歯間ブラシも合わせて使うようにしましょう。

                本日は電動歯ブラシについてお話させていただきました。

                少しでも参考になれば幸いです。

                気になることがございましたら、お気軽にお声掛けください。

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                日付:  カテゴリ:ブログ

                マウスピース矯正の治療期間はどれくらい?

                私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。

                患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、あらゆる治療の選択肢をご提案し、心から納得していただける治療法をお選びいただけます。神保町ミセ歯科・矯正歯科は、患者様との信頼関係を大切に築きながら、ドクター・スタッフともに一丸となって、あなたの健康を末長く支えてまいります。

                マウスピース矯正は、目立たないうえ、取り外しができるため、人気の高い歯列矯正方法です。しかし、従来のワイヤー矯正と比べると「治療期間が長い」といわれるために、少々不安に思う方もいるのではないでしょうか。
                マウスピース矯正の治療期間は一般的に3〜4年程度といわれていますが、ご自身の歯並びの程度によって異なります。管理の仕方や歯の状態によっては想定よりも長引くケースもあるため、注意が必要です。

                  本記事では、マウスピース矯正に必要な期間を歯並びの状態ごとに紹介する他、治療期間が長引く可能性のある要因についても解説します。

                  マウスピース矯正の治療期間

                  マウスピース矯正にかかる治療期間は全部で3〜4年程度が目安です。マウスピース矯正の治療期間には、動的治療期間と保定期間の大きく2種類の期間があります。 動的期間とは、歯を動かして歯並びを整える期間です。治療期間は歯列の状態により、軽度の場合は半年から1年程度で済みますが、重度であれば2年以上かかるケースもあります。 一方、保定期間とは整えられた歯が後戻りしないようにするための期間です。一般的な目安は1〜3年程度ですが、装置を正しく装着しなかったり、歯ぐきや骨の状態が悪かったりすればさらに長くかかる場合もあります。

                  動的治療期間

                  動的治療期間とは、歯を移動させる期間のことです。マウスピースを毎日、できる限り長い時間装着して歯列を整えます。 治療期間は、歯並びの状態によって大きく変わり、軽度の歯並びであれば、一般的に半年から1年程度で終了します。また、中等度の場合は歯の移動がより複雑になるため、1年から2年ほどは必要になるでしょう。一方、重度になると、2年以上の長い期間を要することも少なくありません。

                   

                  軽度の歯並び改善(半年~1年)

                  軽度の歯並びとは、主に次のような状態をいいます。歯並びが「悪い」というほどではなく、歯列の乱れもそれほど目立ちません。

                   
                  • 前歯が1〜2mm程度ずれている
                  • いわゆる「すきっ歯」で歯と歯の間に小さな隙間がある
                  • 歯が少しだけ重なっている部分がある
                  • 噛み合わせが少しずれている

                  この程度の歯並びであれば、必ずしも矯正治療をする必要がなかったり、問題の箇所だけ治療する部分矯正で済んだりするケースもあります。矯正治療をするにしても、大幅に歯を動かす必要がないため、歯の角度を少し調整したり、少し移動させたりするだけなので、半年から1年程度と短期間で終了するでしょう。

                  軽度の歯並び改善(半年~1年)

                  中等度の歯並びとは、主に次のような状態をいいます。

                  • 軽度の「出っ歯」で前歯が出ている
                  • 歯と歯が重なり合う「叢生(そうせい)」が目立つ部分がある
                  • 歯と歯の間に目立つ隙間がある
                  • 歯の一部が上下の歯の噛み合わせが逆で「交叉咬合(こうさこうごう)」になっている

                  中等度の場合、歯の移動が大きく、かつ複雑に動かす必要があるため、治療期間が長くなります。一般的に1年から2年程度は必要になるでしょう。マウスピースを定期的に交換しながら、徐々に理想の位置に歯を導いていきます。

                  重度の歯並び改善(2年以上)

                  重度の歯並びとは、主に次のような状態をいいます。一部ではなく全体の歯列を整える必要があったり、あごの骨に問題があったりするケースもあります。

                  • 歯と歯が重なり合う「叢生」が歯列全体に見られる
                  • いわゆる「受け口」で「反対咬合(はんたいこうごう)」や「下顎前突(かがくぜんとつ)」が見られる
                  • いわゆる「出っ歯」で「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」が見られる
                  • 前歯が噛み合わない「開咬(かいこう)」が見られる

                  症状によっては歯の移動だけでなく、抜歯や外科手術が必要な場合もあります。そのため、治療期間は長引く傾向があり、2年以上かかるケースもあるでしょう。従来はワイヤー矯正でなければ治療が難しい場合がほとんどでしたが、技術の向上によりマウスピースによる矯正が可能な症例も増えてきました。

                  保定期間

                  マウスピースによる歯列矯正が終わっても、治療は終了ではありません。リテーナーという装置をつけて、歯並びの後戻りを防ぐ保定期間が必要です。これは、元の位置に戻ろうとする歯の性質、移動直後は歯を支える骨や歯ぐきの不安定なことがその理由です。
                  保定期間は一般的には2〜3年程度とされています。マウスピースの使用期間に比例して長くなり、マウスピース矯正による治療期間に半年ほどプラスした年数が目安です。
                  ただし、歯ぐきや歯の骨の状態がよくなかったり、歯科医師の指示を守って装着しなかったりすれば、さらに長い期間が必要になる可能性もあります。

                  マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間の違い

                  マウスピース矯正とワイヤー矯正の治療期間には大きな違いはありません。以前は、マウスピース矯正の方が歯の移動量が少ないといわれ、時間がかかるとされていました。
                  しかし、現在では技術が進歩し、ほとんど違いがないといえます。それぞれの治療期間の目安は以下の通りです。

                  治療方法 治療期間の目安 1ヶ月あたりの歯の移動量
                  マウスピース矯正 1~3年程度 0.3mm~1.0mm
                  ワイヤー矯正 1~3年程度 0.5mm~1.0mm

                  ただし、上記はあくまで目安であり、どちらが短いかは症例によります。複雑な歯並びであれば、ワイヤー矯正の方が早いケースが少なくありませんし、歯の隙間を埋めるなど横並びだけが問題の場合はマウスピース矯正の方が早い可能性があります。

                  マウスピース矯正が長引いてしまう場合

                  マウスピース矯正は、想定よりも治療期間が長引くことがあります。その原因は様々で、マウスピースの装着時間が短かったり、定期的な通院が難しい状況だったりすることが影響します。また、歯の動きが予想よりも遅い、治療中に虫歯や歯周病が見つかる、追加治療が必要になるといったことも、治療期間の延長につながります。
                  ここでは、これらのマウスピース矯正が長引く原因と対処法について解説します。

                  歯周病についてはこちら →

                  マウスピースの装着時間が短い

                  マウスピースは1日あたり20~22時間は装着しなければなりません。装着時間が短いと、歯が元の位置に戻ろうとする力が働くために、予定通りに歯を移動できません。次のマウスピースへ交換する期間を長くせざるを得なくなり、結果的に治療期間が長引いてしまいます。
                  マウスピース治療のメリットの一つは、取り外しができることですが、途中で外しすぎないように注意しましょう。食事や歯磨きのとき以外は常に装着しておくことが大切です。

                  定期的に通院することができない

                  矯正治療期間中は1ヵ月に1度、少なくとも2〜3ヵ月に1度の頻度での通院が必要です。これは歯科医師が計画通りに治療を進められているかを確認し、必要に応じてマウスピースの調整や装着時間の見直しをするためです。そのため、できる限り予約を守って来院する必要があります。
                  しかし、仕事やさまざまな事情から通院が困難になる場合もあるでしょう。それが1年に1、2回程度であれば、大きな影響はありません。しかし、あまりに頻繁であれば問題です。歯が予定通りに移動せず、治療計画を見直さざるを得ない可能性もあります。治療期間をむやみに長引かせないためにも、予約日の来院が難しくなった場合は予約を変更し、来院頻度を下げないようにしましょう。

                  歯の動きが遅い場合

                  歯が移動するスピードは患者さんによって異なります。人によっては平均よりも遅いために治療期間が長引いてしまうこともあるでしょう。一般的に次のようなケースでは、歯の動きは遅いとされています。

                  • 歯が小さく短い:歯の移動に必要な働きをする歯根膜が小さいため
                  • ねじれた歯が多い:移動の前に歯の回転が必要なため
                  • 年齢:年齢が高くなるにつれ、代謝も落ちるため

                  虫歯や歯周病が見つかった場合

                  矯正治療中に虫歯や歯周病が発見された場合、矯正治療を中断し、それらの治療を優先して行います。これは、虫歯や歯周病になると歯を支える組織が破壊されてしまい、そこに矯正の力が加わることで余計にダメージを与えてしまう可能性があるためです。
                  また、虫歯治療で歯の形状が変わってしまえば、もう一度型を取ってマウスピースを作り直さねばなりません。作成には少々時間がかかるため、その間は治療を中断せざるをえないでしょう。
                  さらに、重度の歯周病の場合には治療に数ヵ月かかることもあります。その間矯正治療はできないため、終了が大幅に延びてしまうケースもあるでしょう。
                  マウスピース矯正は取り外しができるため、歯磨きがしやすい一方、自浄作用のある唾液に歯が触れる時間が少なくなるため、普段よりも虫歯になるリスクは上がります。矯正治療中はより丁寧なケアを心がけたいところです。

                  追加治療が必要となった場合

                  これまで紹介してきたような理由で、当初の想定よりも歯が移動しなかった場合には、追加治療が必要になる可能性があります。マウスピースの数を増やして治療を継続するため、治療終了までの時間も延びます。追加治療を避けるためにも、以下のようなことを実践しましょう。

                  • 定期検診を必ず受ける:問題が小さなうちに対処できる
                  • 装着時間を記録する;アプリを活用するなどして、装着時間を守る
                  • 生活習慣の見直し:歯ぎしりや甘いものをよく摂取する食習慣など、歯にダメージを与えやすい習慣を改善し、歯や歯ぐきのトラブルを予防する

                  まとめ

                  マウスピース矯正の治療期間は一般的に3〜4年程度が目安です。ただし、期間は歯並びの状態によって異なります。軽度の場合は半年から1年程度で終了しますが、重度なら2年以上かかる可能性もあります。加えて、2〜3年程度の保定期間も必要であるため、短い場合でも3年程度、長ければ5年以上かかるのです。
                  また、マウスピースの装着時間が不足したり、定期的な通院をしなかったりした場合や、歯の移動が遅い、虫歯や歯周病の発見などがあれば、予想以上に長引くケースもあります。計画通りに治療を進めるためにも、治療期間中は必ず歯科医師の指示に従い、不安な点があれば早めに相談するようにしましょう。

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