私は東京医科歯科大学の歯周病専門外来にて、難症例を含む幅広い治療の研鑽を積み、その後は都内歯科医院にてお子さんからご高齢の方まで多くの患者様のお口の健康づくりをサポートしてまいりました。
患者様一人ひとりの症状やご希望に合わせて、あらゆる治療の選択肢をご提案し、心から納得していただける治療法をお選びいただけます。神保町ミセ歯科・矯正歯科は、患者様との信頼関係を大切に築きながら、ドクター・スタッフともに一丸となって、あなたの健康を末長く支えてまいります。

矯正歯科治療を検討されている方のなかには、治療法の選択で悩まれている方も多いでしょう。
矯正歯科治療法は複数種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
本記事では、矯正歯科治療の種類別の特徴やメリット・デメリット、料金について説明します。
それぞれの治療法を詳しく理解することで、ご自身に合った治療法を選択しやすくなるため、ぜひご参考にしてください。
矯正歯科治療の種類

矯正歯科治療の種類を大きく分類すると、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つに分けられますが、ワイヤー矯正は装置を接着する場所によって、表側ワイヤー矯正・裏側ワイヤー矯正・ハーフリンガル矯正の3つに分けられます。
ここでは矯正歯科治療の種類についてより詳しく紹介するために、以下の4つの治療法に分けて説明します。
- 表側ワイヤー矯正
- 裏側ワイヤー矯正
- ハーフリンガル矯正
- マウスピース矯正
表側ワイヤー矯正
表側ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる矯正装置を接着し、その上からワイヤーを通して矯正力を調整する治療法です。
昔から用いられてきた矯正歯科治療で、最も一般的な治療法といえます。
矯正装置が目立ちやすい特徴がありますが、マウスピース矯正では対応できないような複雑な症例の治療も可能です。
また、装置は固定式であるため、ご自身で装置を装着しなくても確実に治療を進められます。
こんな方におすすめ
表側ワイヤー矯正が適しているのは、以下のような方です。
- 確実に治療を進めたい方
- 装置の見た目を気にしない方
- 自分で装置の管理をする自信がない方
- 複雑な歯並びの方
- 抜歯が必要な症例の方
メリット
表側ワイヤー矯正の主なメリットは以下の5つです。
- 他のワイヤー矯正に比べて費用を抑えられる
- 他のワイヤー矯正に比べて口腔ケアを行いやすい
- 治療実績が豊富
- 幅広い症例に対応可能
- 目立ちにくい装置の選択も可能
表側ワイヤー矯正は、他のワイヤー矯正より費用を抑えられます。ワイヤー矯正のなかでも表側ワイヤー矯正はスタンダードな治療法であるため、裏側矯正やハーフリンガル矯正のような高額な治療費にはなりません。
ただし、装置の見た目に配慮して、目立ちにくい透明のブラケットや白いワイヤーを選択した場合は、追加費用が発生します。
また、歯の表側に矯正装置が接着していることから、歯ブラシが当てやすく、口腔ケアを行いやすい特徴もあります。
そのほかにも、昔から用いられてきた矯正治療法であるため、治療実績が豊富で、不安に感じることなく治療を受けられるでしょう。
マウスピース矯正よりも適応症例の幅が広いため、多くの方に対応できる治療法です。
デメリット
表側ワイヤー矯正の主なデメリットは以下の4つです。
- 装置が目立ちやすい
- 繊維質の多い食べ物が挟まりやすい
- 丁寧な歯磨きが必要
- 金属アレルギーの心配がある
表側ワイヤー矯正の1番のデメリットは矯正装置が目立ちやすい点です。
ただし、透明のブラケットや白いワイヤーを選択することで見た目に配慮した治療も可能です。
そのほかにも、ブラケット周りは食べかすなどの汚れが付着しやすいため、よりていねいな歯磨きが必要になるでしょう。
特に、繊維質の多い食べ物が矯正装置に引っかかりやすいため、注意しましょう。
そして、表側ワイヤー矯正は金属の装置を使用するため、金属アレルギーを発症する恐れがあります。
金属アレルギーが心配な方は、セラミックブラケットやニッケルフリーワイヤーなどを選択する方法もありますが、追加費用が発生するため治療費が高額になりやすいでしょう。
料金
当院の表側ワイヤー矯正の費用は以下の通りです。
検査代 | 38,500円 |
---|---|
CT・セファロ代 | 5,500円 |
表側ワイヤー矯正 | 836,000円 |
裏側ワイヤー矯正
裏側ワイヤー矯正とは、歯の裏側に矯正装置を接着する治療法です。
矯正装置が正面からは見えにくいため、治療中の見た目を気にする必要がありません。
ただし、歯の裏側は複雑な形状をしていることから、治療の難易度が高くなります。
歯科医師の技術や専門的な知識が必要になるため、治療費が高額になりやすく、裏側ワイヤー矯正に対応している歯科医院は限られています。
こんな方におすすめ
裏側ワイヤー矯正が適しているのは、以下のような方です。
- ワイヤー矯正で装置が目立ちにくい治療を希望される方
- ていねいに口腔ケアを行える方
- スポーツをしている方
- 出っ歯の方
メリット
裏側ワイヤー矯正の主なメリットは以下の2つです。
- 矯正装置が目立ちにくい
- 内側に力をかけるのが得意
裏側ワイヤー矯正は、表側から矯正装置が見えづらいため、矯正治療中の見た目が気になりません。
「ワイヤー矯正を受けたいけど、装置の見た目が気になる」という方に適しているでしょう。
また、裏側ワイヤー矯正は、矯正装置を歯の裏側に接着するため、表側ワイヤー矯正よりもワイヤーを通すアーチが狭くなります。
その分、ワイヤーも短くなるため、強い矯正力がかかりやすい特徴があります。
歯を内側に引っ込める動きを得意とするため、出っ歯や受け口などの症例に適しています。
デメリット
裏側ワイヤー矯正の主なデメリットは以下の3つです。
- 治療費が高額になりやすい
- 慣れるまで強い違和感がある
- 舌が傷つきやすい
裏側ワイヤー矯正は、他のワイヤー矯正と比べて高度な治療技術を要する治療です。
そのため、治療費も高額になりやすい傾向にあります。
また、歯の裏側全体に矯正装置を接着しているため、舌が当たりやすく、慣れるまでは強い違和感があります。
うまく発音できないこともあるでしょう。
装置に舌が当たることで傷がついたり、口内炎を発症したりすることもあります。
料金
当院の裏側ワイヤー矯正は、上顎のみとなります。
上下の裏側ワイヤー矯正には対応しておりません。
検査代 | 38,500円 |
---|---|
CT・セファロ代 | 5,500円 |
表側ワイヤー矯正 | 836,000円 |
ハーフリンガル矯正
ハーフリンガル矯正とは、矯正装置が目立ちやすい上顎は歯の裏側に装置を接着し、矯正装置が目立ちにくい下顎は歯の表側に装置を接着する治療法です。
ワイヤー矯正で装置の見た目に配慮しながらも、裏側ワイヤー矯正より費用を抑えられる点が特徴です。
こんな方におすすめ
ハーフリンガル矯正が適しているのは以下のような方です。
- 矯正装置の見た目が気になる方
- 費用を抑えたい方
- ていねいな口腔ケアを行える方
メリット
ハーフリンガル矯正の主なメリットは以下の2つです。
- 費用を抑えて矯正装置が目立ちにくい治療が可能
- 表側ワイヤー矯正と裏側ワイヤー矯正のどちらのメリットも得られる
ハーフリンガル矯正は、矯正装置が目立ちやすい上顎のみ歯の裏側に接着するため、見た目に配慮した治療が可能です。
下顎は表側ワイヤー矯正となるため、上下とも裏側ワイヤー矯正をするよりも費用を抑えられます。
また、表側ワイヤー矯正と裏側ワイヤー矯正のどちらの利点も得られる点が大きなメリットでしょう。
裏側ワイヤー矯正よりは違和感も少ないため、少しでも違和感を抑えたい方におすすめな治療法です。
デメリット
ハーフリンガル矯正の主なデメリットは以下の2つです。
- 慣れるまで違和感がある
- 舌が傷つきやすい
ハーフリンガル矯正は裏側ワイヤー矯正よりも違和感が少ないですが、矯正装置に慣れるまでは違和感を伴います。
矯正装置が舌に当たることで傷がつくこともあります。
ただし、ハーフリンガル矯正は上顎のみ裏側に矯正装置を接着するため、裏側ワイヤー矯正と比べると、舌が傷つきやすいリスクを軽減できます。
料金
当院のハーフリンガル矯正の費用は以下の通りです。
検査代 | 38,500円 |
---|---|
CT・セファロ代 | ハーフリンガル矯正 |
表側ワイヤー矯正 | 1,100,000円 |
マウスピース矯正
マウスピース矯正とは、透明のマウスピースを1日に20時間以上装着することで歯に矯正力を加え、少しずつ歯を動かす治療法です。
矯正装置が目立ちにくいため、矯正歯科治療中であることを気付かれにくく、治療期間中の見た目を気にする必要もありません。
矯正装置を患者様自身で取り外しができるため、便利な反面、注意すべき点もあります。
こんな方におすすめ
マウスピース矯正が適しているのは以下のような方です。
- 周りにバレずに矯正歯科治療を受けたい方
- 矯正装置の見た目が気になる方
- 歯磨きが十分にできるか心配な方
- 違和感や痛みが少ない治療法を希望される方
メリット
マウスピース矯正の主なメリットは以下の3つです。
- 矯正装置が目立ちにくい
- 普段通りの歯磨きができる
- 違和感や痛みが少ない
マウスピース矯正は透明のマウスピースを使用するため、矯正装置が目立ちにくく、治療期間中の見た目を気にされる方におすすめです。
また、マウスピースは患者様自身で着脱が可能であるため、普段通りの歯磨きができます。
マウスピースも丸ごと洗浄できるため、清潔に保ちやすい特徴があります。
そして、マウスピース矯正で使用するマウスピースの厚さはわずか0.5mm程度であり、装着しても違和感が少ないといえるでしょう。
1〜2週間に1度の頻度で新しいマウスピースに交換するため、歯に加わる矯正力も少しずつであり、ワイヤー矯正よりも痛みが少ない治療法です。
デメリット
マウスピース矯正の主なデメリットは以下の3つです。
- 1日20時間以上マウスピースを装着しなければならない
- マウスピースを破損・紛失しないよう気を付ける必要がある
- 飲食時はマウスピースを外さなければならない
マウスピース矯正は、1日に20時間以上マウスピースを装着することを前提として治療計画を立案します。
そのため、マウスピースの装着時間が不足していると、十分な矯正力が加わらず計画通りに歯を動かせない恐れがあります。
また、矯正装置の着脱ができて便利な一面もありますが、装置を破損・紛失しないよう患者様自身で管理しなければなりません。
マウスピースを装着したままの飲食は、装置の破損・変形につながります。マウスピースに食べかすなどの汚れが付着して、虫歯や歯周病の原因にもなります。
飲食時はマウスピースを外し、歯磨きとマウスピースの洗浄を行ってからマウスピースを再度装着するようにしましょう。
料金
当院のマウスピース矯正の費用は以下の通りです。
検査代 | 38,500円 |
---|---|
CT・セファロ代 | 5,500円 |
インビザライン矯正(広範囲・包括的) | 990,000円 (コンプリ) |
インビザライン矯正(中等度) | 770,000円 (モデ26枚 両顎) 612,000円 (モデ26枚 片顎) |
インビザライン矯正(軽度・部分矯正) | 640,000円 (ライト14枚 両顎) 495,000円 (ライト26枚 片顎) |
インビザライン矯正(後戻り・部分矯正) | 385,000円 (エクス7枚 両顎) 300,000円 (エクス7枚 片顎) |
自分に合った矯正歯科治療を選ぼう!矯正歯科治療選びのポイント!

矯正歯科治療方法は複数あるため、治療選びに悩まれる方は多いでしょう。 治療選びで迷われている方は以下のポイントを参考にしてください。
ポイント①装置の見た目
一般歯科治療とは異なり、矯正歯科治療は治療期間が数ヶ月〜数年と長期にわたります。
そのため矯正装置の見た目を気にされる方は少なくありません。
装置の見た目を重視される方は、マウスピース矯正か裏側ワイヤー矯正がおすすめです。
ポイント②費用
矯正歯科治療にかかる費用は、矯正装置によっても大きく異なります。
表側ワイヤー矯正とマウスピース矯正はそれほど大差がありませんが、ハーフリンガル矯正や裏側ワイヤー矯正は治療の難易度が高まるため、治療費が高額になりやすいといえます。
ポイント③適応症例
装置の見た目からマウスピース矯正を希望される方は多くいらっしゃいますが、マウスピース矯正では治療が難しい症例もあります。
一方で、ワイヤー矯正は幅広い症例に対応が可能であるため、マウスピース矯正を希望していてもワイヤー矯正を勧められることも少なくありません。
ポイント④装置の着脱の可否
ワイヤー矯正は装置が固定式であるのに対し、マウスピース矯正は患者様ご自身で装置の着脱が可能です。
必要に応じて装置を外せたり、口腔ケアを行いやすかったりとメリットもありますが、装置の紛失の恐れや、適切に装着できていないことからスムーズに治療を進められないというデメリットもあります。
ポイント⑤装置の管理
ワイヤー矯正の場合は、矯正装置が固定式であるため、患者様自身で装置の管理をしなくても矯正治療を進められます。
一方で、マウスピース矯正の場合は、患者様自身で矯正装置の装着時間を管理しなくてはなりません。
装着時間が不十分だと、治療期間が長引いたり思っていた治療結果にならなかったりする可能性があります。
当院の矯正歯科治療の特徴
当院の矯正歯科治療は、マウスピース矯正、表側ワイヤー矯正、ハーフリンガル矯正と複数の治療プランを用意しています。
患者様のライフスタイルに適した治療法を選択していただけますので、矯正歯科治療に対するご希望やご要望があればお伝えください。
また、当院は矯正歯科治療の研鑽を積んできた大学病院所属の歯科医師が治療を担当します。
矯正歯科治療を始める際には、治療計画を詳しく説明し、患者様が不安に感じることがないよう努めております。
治療法の選択でお悩みの方にも、一人ひとりに適した治療法をご提案しますのでお気軽にご相談ください。
まとめ
矯正歯科治療法は複数あるため、それぞれの特徴を把握することが大切です。
治療法別のメリット・デメリットを理解していれば、ご自身に適した治療法を選択できるようになります。
ただし、症例によっては希望される治療法で治療ができないケースもあります。
矯正歯科治療を検討されている方は、まずは歯科医院を受診し、どのような治療法が可能か歯科医師に確認しておくとよいでしょう。
Contact
ご予約・お問い合わせはこちらから