口腔外科

 

【65】歯肉増殖症

こんにちは衛生士の會澤です。 本日は歯肉増殖症についてお話しさせていただきます。 歯肉増殖症とは別名、歯肉肥大や歯肉過形成とも呼ばれ歯ぐきの過形成をいいます。 こちらの原因ですが3つございます。 ①単純性歯肉増殖症 口腔内の衛生状態の悪い場合に部分的あるいは全体的に見られ、通常、歯の表面であったり歯と歯の間に溜まったプラーク(歯垢)に対する炎症反応を指します。 ほとんどの場合、セルフケアがしっかりできていない方であったり何年も歯科医院に行かれずにセルフケアが効果的に行われていない患者さんに起こります。 そのような方の歯肉はとても軟らかく、赤く腫れあがり簡単に出血し、痛みを伴います。 ②歯肉線維腫症 歯肉に過度な増殖が生じ、慢性的に上下全体の歯肉が肥大化する病気です。 原因は歯が生えると同時に発症したり症状が悪化する場合があります。 このような方の歯肉は全体的に硬く薄いピンク色をしています。 ③薬物性歯肉肥大 薬物の連用によって歯肉結合組織中の線維芽細胞数とコラーゲン線維の増加のより発症します。 薬物というのが抗てんかん薬のフェニトインや免疫抑制薬のシクロスポリン、狭心症や高血圧に使われるカルシウム拮抗薬のニフェジピンやジルチアゼム塩酸塩やベラパミル塩酸塩などによって歯肉肥大が起こります。こちらに関しては薬物の使用を中止することで、部分的あるいは完全に改善されます。 薬物性歯肉肥大は、歯の表面に溜まるプラーク(歯垢)の量にも影響をうけるため、しっかりとセルフケアが大切です。 このような方の歯ぐきは硬く、無痛で薄いピンク色、また出血を伴うことはありません。 このように歯肉増殖症にもいろいろな理由がございます。 ご自身の歯肉を鏡で見て少しでも気になることがあったら衛生士まで聞いてください。 少しでも参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。  神保町ミセ歯科•矯正歯科 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目4 神保町1-4ビル 2F 東京メトロ半蔵門線神保町駅A5出口 徒歩1分 都営地下鉄三田線A5出口 徒歩1分 都営地下鉄新宿線A5出口 徒歩1分

2024.07.04

㊼擦過傷

こんにちは衛生士の會澤です。 みなさんは擦過傷(さっかしょう)という言葉を聞いたことはございますか? 擦過傷とは、誤った歯ブラシの使用によって歯肉や粘膜に傷が出来た状態です。 歯磨きする際に力を強く入れて磨いてしまう方が多いと思いますが、そうすると歯茎の表面に傷ついてしまい痛みが出てしまいます。 また、歯と歯茎の間のところがロール状に肥厚したフェストゥーンの状態になったり歯肉退縮(歯茎が下がる)する恐れもあります。1度下がった歯茎は元には戻らないので注意が必要です。 歯茎にできた擦過傷は1週間程すれば治ってきます。その期間はより優しく磨いてあげるようにしましょう。 このように強く歯を磨くと、歯茎を痛める原因となるので優しく歯茎をマッサージするように磨きましょう。 最後にオススメの歯磨きの磨き方ですが、ブラシを斜め45°程度傾けていただいて歯茎を優しくマッサージするように細かく磨いてください。(バス法) そうすると歯頸部と言われる歯と歯茎の際も磨き残りがなくなりますし、歯肉マッサージにもなります。 是非、今日から実践してみて下さい。 少しでも参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。 【神保町   歯医者】 神保町ミセ歯科・矯正歯科

2024.02.07

㊹フラップ手術

こんにちは 衛生士の原です。 みなさんフラップ手術という言葉聞いたことありますか? 前回SRP(歯茎の中のお掃除)のお話をしたと思いますが、SRPが終わり3週間以上空けていただいて再評価をします。 再評価の結果、歯周ポケットが戻ってきていない場合や、歯周病が進行してる方に勧めている外科的処置をフラップ手術といいます。 フラップ手術とは 進行した歯周病に対する治療法の一つです。 歯肉を切開し開いて明視野で歯石除去や病変部除去を行うことで歯周病を改善していきます。 外科処置の目的 1.歯周基本治療後も残っている歯周ポケットを除去する 2.器具の到達を可能にする 3.プラークコントロールをしやすい歯茎を作る 4.歯周組織の再生を誘導する 外科処置後の歯磨きについて ・糸を抜いてから2週間は柔らかい歯ブラシご使用ください ※当院販売のop -10かオススメ ・糸を抜いてから4週間後から普通の歯ブラシご使用ください。 ・歯磨きは手前の歯までにして傷口を触れないようにお願いします。 外科処置後歯茎が下がる影響でしみる場合あります。当院でしみ防止の歯磨き粉なども販売しておりますのでお気軽にお声掛けください。 適応になる歯周病レベルに準じ、外科治療が推奨される場合は行っていくことで歯周組織の改善が望めます。興味ある方いましたら説明しますので気軽にお声掛けください。 【神保町 歯医者】 神保町ミセ歯科・矯正歯科  

2024.01.17

㊴くさび状欠損

こんにちは、衛生士の會澤です。 今回は「くさび状欠損」についてお話しします。 くさび状欠損とは歯と歯ぐきの境(歯頸部)にある歯質がくさびのように大きく削れ欠損してる状態で、お口の中の歯のトラブルになります。 くさび状欠損の原因は3つございます。 ①歯ぎしり、くいしばり ②強いブラッシング圧 ③噛み合わせ 原因解決ですが、①歯ぎしり、くいしばりに関しては夜寝る際につけるマウスピース(ナイトガード)をご利用して頂き歯を守っていく。 ②強いブラッシング圧に関しては歯磨きする際にご自身のブラッシング方法や歯ブラシの持ち方を見直して下さい。歯ブラシの持ち方が鉛筆持ちになっているかオーバーブラッシングになっていないか確認お願いします。 ③噛み合わせに関しては強く当たってるところを調整していき全ての歯が均等に当たるようにします。 ごく僅かではありますが健康な歯を削る可能性があるのでご了承の上、調整の方させていただきます。 一度くさび状欠損になった歯は自然になることはないです。 そのまま放置しておくと虫歯になりやすかったり、歯周病や知覚過敏のように激しくしみる場合がありますので早めに治療をした方が良いです。症状が悪化しない為にも3ヶ月に1回は定期検診を行うことをオススメします。 もしご自身のお口の中で気になることがございましたら、当院にいらっしゃった際にお聞きください。 少しでも参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。 【神保町   歯医者】 神保町ミセ歯科・矯正歯科

2024.01.07

㉟レントゲン写真の見方・注意事項

こんにちは、衛生士の會澤です。 前回は「レントゲン写真の種類」についてお話し致しましたので、今回は「レントゲン写真の見方や注意事項」詳しくお話しします。 当院にはお口全体のレントゲン写真(パノラマエックス線写真)や小さいフィルムを使った部分的な写真(デンタルエックス線写真)、3次元的な写真(CT)、矯正治療の際に使用するセファログラム(頭部X線規格写真)があります。 レントゲン写真の見方ですが左右が反転しており向かって左側にあるのがお口の中で言う右側、向かって右側にあるのがお口の中で言う左側になります。 そして硬いところは白く、柔らかいところは黒く写ります。 例えば金属の詰め物ですと白い塊に映り、虫歯は黒く写ります。また神経を取る治療(根管治療)した場合ですと根の部分は白く写ります。 他にも白く映るのは、歯・歯石・骨・薬剤や金属などの人工物。黒く映るのは、虫歯・破折線などになります。 【レントゲン写真撮影時の注意事項】 ・首から上の部分にある金属性のもの(眼鏡、ネックレス、イヤリング、ピアス、ヘアピン、金属の付いたヘアゴム、義歯、補聴器など)は外してください。 つけたままですと金属はX線を透過させにくい性質なので、そのままの形で画像に写り検査部位に重なってしまい画像診断が出来なくなる可能性があります。 ・撮影中はお口や顔を動かさないようにお願いします。 動かしてしまうと写真がブレてしまい画像診断出来なくなる可能性があり、再撮影になりますのでお願いします。 【妊婦の方】 妊娠中の方はお腹の赤ちゃんへの放射線に関して気になる方も多くいらっしゃると思いますが、歯科のレントゲン写真撮影時の放射線量はとても微量です。 日本人の1人あたりの平均放射線量(被曝量)は1年間で約1.5ミリシーベルトと言われており、歯科用レントゲンの撮影時に出る放射線量は0.01ミリシーベルト程度になります。 また、健康に被害が出る恐れがあるとされる1年間の放射線量は100ミリシーベルトですので、1年間に100ミリシーベルト以下であれば健康に被害はないとされています。 また撮影部位はお口です。撮影時には防護用のエプロンを着用していただきますので、お腹の赤ちゃんへの影響はほとんどありません。ですので、妊娠中の方でも検査を受けることが可能です。 レントゲンについて不安やお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。 最後までお読みいただきありがとうございました。 【神保町   歯医者】 神保町ミセ歯科・矯正歯科

2023.12.07

㉛レントゲン写真

こんにちは、衛生士の會澤です。 今回は「レントゲン写真の種類」についてお話しします。 当院では初めていらっしゃった際にお口全体のレントゲン写真(パノラマエックス線写真)をお撮りしており、必要でしたら小さいフィルムを使った部分的な写真(デンタルエックス線写真)や3次元的な写真(CT)などの撮影をして、より詳しく撮影しております。 それぞれの写真が何の為に撮っており、どのような意味があるのか1つずつご説明させていただきます。 ・パノラマエックス線写真 歯列全体と周囲の骨を撮影します。 1枚のフィルムに歯だけではなく上下顎骨及び鼻腔、上顎洞、下顎枝、顎関節などの周辺組織の状態が映される為、広範囲の撮影や混合歯列期の観察をする事ができます。 但し、機械が動きながら撮影するので不鮮明です。 ・デンタルエックス線写真 1枚の小さいフィルムを使い、目的の歯の部位を鮮明に写します。 その為、パノラマエックス線写真よりも歯やその周囲組織をさらに詳しく確認する必要がある場合に撮影します。 デンタルエックス線写真の多くは根管治療の際に使用します。 ・CT 3次元画像によって顎骨や神経の位置、歯周組織の欠損状態、歯根の病変などの情報をパノラマ写真よりも正確に知る事ができます。 また顎や歯だけでなく、上顎洞の形態や病巣などを立体画像で確認する事ができるので、歯周病や親知らず、根管治療、インプラントなどの治療の際に幅広く応用することができます。 それぞれのレントゲン写真にはいろいろな意味があり撮影しております。 診療の際に患者さんもご自身のレントゲン写真を見ていただきながら医師や衛生士から説明させていただいた方がより深く理解でき、より満足して頂けるかと思います。もしレントゲン写真を見た際に疑問に思ったことや気になる事がございましたら、お気軽にお申し出ください。 最後までお読みいただきありがとうございました。 【神保町   歯医者】 神保町ミセ歯科・矯正歯科

2023.11.07

㉗骨粗鬆症

こんにちは、衛生士の會澤です。 今回は「骨粗鬆症と歯科の関係」についてお話しします。 骨粗鬆症とは骨吸収と形成のバランスが崩れて骨吸収量が増し、骨密度の低下により骨が脆くなり骨折のリスクが高まった状態です。加齢により増加し、特に女性では閉経後のエストロゲン分泌低下のため好発します。 治療薬には、骨折リスクを軽減させることを目的に骨吸収抑制薬、骨代謝調整薬、骨形成促進薬が用いられています。 骨粗鬆症では、ビスフォスフォネート製剤(BP剤)やエストロゲン製剤、抗RANKLモノクローナル抗体(デノスマブ)などの骨を強くする作用があるお薬が治療に用いられています。 これらのお薬を一定期間以上服用中に抜歯やインプラントなどの外科処置を行なった場合、副作用によって顎骨壊死(顎の骨が露出して腐る)や炎症がひどくなるといった副作用がありますので、骨粗鬆症のお薬を飲まれていたり、注射による治療をされている方は外科処置の前に必ず担当医師にお伝えください。 ここで顎骨壊死について詳しくお話しします。 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死(MRONJ)は、骨粗鬆症のお薬(強力な骨吸収抑制薬であるビスホスホネート(BP製剤)の長期投与や抗RANKL抗体(デノスマブ)の服用)によって顎の骨が細菌感染して腐ってしまう病気です。 したがって副作用が起こらないようにするには、口の中を清潔に保っておくことが大切です。 以下のような症状が出た場合は、すみやかに担当の医師にご相談下さい。 ・治療後、口の中の痛みがなかなか治まらない ・顎が腫れる ・歯がぐらつく ・歯茎から、白色の硬いものが見える ・下口唇にしびれがある ・歯が自然と抜けてしまう 一度顎骨壊死が起こってしまうと治療に長い時間がかかり、外科手術での対応が必要な場合もありますので、定期的に検診を受けて口の中の環境をチェックしておくことで副作用が起こるリスクを避けましょう。 少しでも参考になれば幸いです。 最後までお読みいただきありがとうございました。 神保町ミセ歯科・矯正歯科

2023.10.10